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「……え、えぇぇぇっ！？ Aさんが本にっ！」
慌てて敦が本を開こうとするが、本は固く閉じられてビクともしない。
「無理である。この本は一人取り込むと、出て来るまで開かないである」
「そんなっ！ どうしたら良いんですか？」
「物語を進めて事件を推理し犯人を突き止める……
しかしこの本は、乱歩君用に用意したもの。彼女に推理出来るかどうか……」
「……もし、推理出来なかったら？」
「彼女は一生本の中である」
それを聞いて敦は青褪める。
「そ、そうだ！ 太宰さんの無効化で異能を解いて貰えばっ！」
敦は本を持って、入水に出掛けた太宰さんを捜しに行こうと立ち上がる。
と、その時、突然本が強い光を放った。
「うわっ！」
敦は驚いて本を手放した。
床に落ちた本がペラペラと頁が捲れて光の塊が飛び出した。
ふわっと浮いたAが、ゆっくり着地した。
『あぁ〜楽しかったっ！』
本から出て来たAは、満足した表情で云った。
「Aさんっ！ 大丈夫でしたか！？」
『いやぁ〜やっぱり密室ものは面白いですねぇっ！』
「……はい？」
『それに加え、最後の脱出劇。斬新でハラハラ、ドキドキ展開は心躍りました！』
「……」
喜んでいる。
心配する必要なかったみたい。
『私も今度密室もの書こうかなぁ……あれ？ どうしたの？ 敦君』
「いえ、無事で何よりです……」
『？ ところで敦君……』
振り返って指を指すAさん。
『あの人は、何故あんなに落ち込んでいるの？』
見ると、壁の端っこに座り込んで、どんより空気を背負っているポオが居た。
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麗(プロフ) - 36ページ 2ヶ所ほど 』が 》になっていたところあります。 (2021年5月20日 19時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
雪代 - めちゃめちゃ好きです…！！もうなんか乱歩さんが主人公ちゃんが可愛くて可愛くて…！！応援しております！m(_ _)m (2018年9月30日 22時) (レス) id: bf2f1ee446 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 乱歩さん……私を殺さないでください…。大好きです (2018年9月17日 21時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 乱歩さん可愛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2018年8月29日 15時) (レス) id: c7e146b978 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 面白すぎて敬語が抜けそうです←関係ない。更新頑張って下さいっ！ (2018年8月17日 9時) (レス) id: 3f5d227eff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2018年7月29日 22時
