作家先生、飛ぶ。 ページ3
.
武装探偵社の事務所にて。
「太宰っ! 朝っぱらから何をだらけている!」
何時もの様に国木田独歩の怒号が飛んでいた。
当の本人の太宰治は、何処吹く風と云わんばかりに全く動じていない。
応接セットのソファーに寝そべって鼻歌を歌っていた。
「国木田君、そんな朝から怒鳴り声を上げないで。午前中に大声を出すと、頭の血管が切れ易いんだよ?」
「そ、そうなのか?」
「うん、嘘だよ」
「っ! 貴様、呼吸をするが如く嘘を吐きおってっ!」
今にも殴り掛りそうな国木田を中島敦がどうにか宥める。
すると、自席で駄菓子を頬張りながら読書をしていた江戸川乱歩が、唐突に口を開く。
「太宰ー、そこから退いた方が良いよ」
「? どうしました、乱歩さん?」
敦が代りに尋ねると、乱歩は「あ、駄目だ」と呟いた。
「ふごっ!」
途端、太宰から変な声が聞こえた。
敦が視線を向けると、仰向けの太宰の上に一人の女性が座って居た。
.
562人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗(プロフ) - 36ページ 2ヶ所ほど 』が 》になっていたところあります。 (2021年5月20日 19時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
雪代 - めちゃめちゃ好きです…!!もうなんか乱歩さんが主人公ちゃんが可愛くて可愛くて…!!応援しております!m(_ _)m (2018年9月30日 22時) (レス) id: bf2f1ee446 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 乱歩さん……私を殺さないでください…。大好きです (2018年9月17日 21時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 乱歩さん可愛!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2018年8月29日 15時) (レス) id: c7e146b978 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 面白すぎて敬語が抜けそうです←関係ない。更新頑張って下さいっ! (2018年8月17日 9時) (レス) id: 3f5d227eff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年7月29日 22時