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動かない鳥 ページ49

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今日は探偵社一同で動物園に訪れていた。

皆各々見たい動物の檻へ向かったのだが……



「……ん? 鏡花ちゃんどうしたの?」

「あれ」



鏡花が指差した方を向けが、Aが一人ある檻を凝視していた。

檻を挟んだ目の前に、ハシビロコウが居た。

あの「動かない鳥」で有名な。

Aとハシビロコウ、両者ともにじっとして動いていない。

あそこだけ時間が止まっている様にも見える。



「Aちゃんの事だから、何か会話をしているのだろう」と太宰。

「でもAの方は口を開いていないみたいなんですが」と敦が首を傾げた。

「目を合わせているって事は、また何か記憶を読み取っているのでは?」と谷崎が云うと、

「まさか気を失っていないだろうな」と少し焦る国木田。

「気を失ったんなら今頃ぶっ倒れてんじゃないのかい?」と与謝野が云う。

「それなら一体何を……乱歩さんは分かりますか?」とナオミが尋ねると乱歩は、

「別にどうでも良くなぁい? 僕お腹すいちゃった」と興味無さそうに売店へ歩いて行く。

「じゃあ僕が聞いて来ますっ!」と名乗り出た賢治がタタタッとAに近付いた。



「Aさ〜ん、何してるんですか?」

『……』



賢治が尋ねてもAは返事をしなかった。



すると、ハシビロコウの嘴からバババッと叩き合わせる音がして、大きく翼を広げた。



『おっしゃ勝ったぁっ!』



時が動き出した様にAも腕を挙げて喜んだ。



『はははっ! 吃驚してやんの……あ、賢治、何?』



漸く賢治の方を見たAが尋ねた。



「ハシビロコウと何をしていたんですか?」

『え、あぁ、にらめっこだよ?』



「「にらめっこ?」」



遠くで見守っていた社員一同、首を傾げた。



『何かさこの子が「俺は何事にも動じない男だ」って云うから、じゃあ勝負しようて事になってね』



「……何をやっているんだ彼奴は」と国木田は目頭を押さえる。

「ほらね、やっぱりしょうもない事だった」とソフトクリームを舐める乱歩。



他の社員も、やれやれと首を振って呆れていた。



『……ん? あそこに何で皆集まってんの? もう集合?』

「Aさんが楽しそうで何よりです」

『?』



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

カルーさん からのリクエスト

「ハシビロコウとにらめっこをして探偵社の人らに飽きられる」



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はるか(プロフ) - すみません、リクエストお願いします。何でもいいのでネコ科の動物に乗って夢主が、爆走するのを書いてもらえればうれしいです。よろしくお願いします。 (2018年6月20日 0時) (レス) id: 2bc02ca7fa (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - すみません、少し思いついたのでリクエストさせていただきます!夢主ちゃんと鏡花ちゃんが兎達とふれあってるほのぼのしたお話を書いていただきたいです!よければよろしくお願いします! (2018年6月17日 7時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - RANAさん» 創作出来ました。リクありがとうございます! (2018年6月17日 0時) (レス) id: 1f1c692189 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 最新話みました!!めちゃめちゃ面白くて大好きです!!ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年6月16日 23時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 蛞蝓さんで吹き出しました(笑)面白いです。更新頑張って下さい!応援してます。 (2018年5月23日 10時) (レス) id: 1d139961bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年4月22日 23時

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