検索窓
今日:8 hit、昨日:34 hit、合計:189,550 hit

29 ページ31

.





同じ場に居た与謝野と賢治、それから監視映像を見ていた社長は、津島を見て驚愕していた。





「本当に、太宰と双子なんだねぇ」



「だから何? 社員の兄弟だからって優しくしてくれるのかい?」





意地の悪い笑みを浮かべ、今度は巨大な黒犬を二頭出現させた。









「答えよ、ポートマフィアの特使」









その時、社長の声が聞こえた。





「確かに探偵社が組合をくじけば、貴兄らは労せずして敵の力を削げる。あわよくば探偵社と組合の共倒れを狙う策も筋が通る」



「だが、お宅にも損はない、だろ?」



「その話が本当ならばな」





そこで社長が乱歩に指示をした。

乱歩はやれやれと眼鏡を掛けた。





「何を隠している?」



「……何も」



「この件で、ポートマフィアはどう動く?」





その問いに、中也がニヤリと笑った。





「動くまでもねぇよ」



「っ!! ……成程ね、そういう事か」





中也の言葉に乱歩が気付く。





「組合は僕達と同じように、罠を疑った筈だ。しかし、彼らは食い付いた……あまりにも餌が魅力的だったからだ。何で組合を釣った?」



「……ふふっ」





津島は楽し気に笑った。





.

30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (148 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
345人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ネコぱふぇ(プロフ) - 光華さん» 率直な感想ありがとうございます。 (2020年10月31日 22時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - もうほんと、最高!! (2020年10月31日 6時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - マナさん» ありがとうございます。 (2020年10月22日 17時) (レス) id: f468936552 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - すごく…タイプです… (2020年10月22日 16時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 紅寧さん» 黒の時代の太宰を更に拗らせたドSです。とことん他人を虐めるのでどうぞよろしくお願いします。 (2020年10月12日 21時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2020年9月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。