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密輸船を見送ってから本部へ戻ると、廊下を帽子が歩いていた。
「おやおや? そこに居るのはもしかして中也じゃあないかい?」
「あぁっ!?」
津島が後ろから声を掛けると、中也は怒号と共に振り返った。
「って、何だ手前か、紛らわしい」
「僕以外に誰だと云うんだい?」
「五月蝿ぇ、先刻まで糞太宰と一緒だったんだ。あー腹が立つ」
「へぇ、それはまた…………元相棒同士が感動の再会とは、随分と仲の良い事で」
「殺して欲しいのか手前」
後半は笑いを堪えながら云う津島に、中也が青筋を立てて唸った。
太宰との接触で、随分と沸点が下がっている様だ。
「まぁ、あれ程恥ずかしい嫌がらせを受けたんだ、無理もないね」
突然神妙な口調で云うと、中也が慌て始める。
「てっ手前っ! まさかっ聞いてたんじゃっ――」
「あ、その顔は図星かい? あははっ大変残念だなぁ! どんな事されたんだい?」
「カマ掛けやがったなっ!?」
良いようにおちょくられて中也が津島を殴ろうとする。
が、津島はすぐに身を退いて逃れる。
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ネコぱふぇ(プロフ) - 光華さん» 率直な感想ありがとうございます。 (2020年10月31日 22時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - もうほんと、最高!! (2020年10月31日 6時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - マナさん» ありがとうございます。 (2020年10月22日 17時) (レス) id: f468936552 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - すごく…タイプです… (2020年10月22日 16時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 紅寧さん» 黒の時代の太宰を更に拗らせたドSです。とことん他人を虐めるのでどうぞよろしくお願いします。 (2020年10月12日 21時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2020年9月26日 23時