11 * 20.12.16補足説明追加 ページ13
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敦Side
「おや? 虎の嗅覚は優れていると聞いたのだけど、自分の血で分からないのかい?」
目の前の男は左手を伸ばし、僕の額を指で触れた。
瞬間、虎の手足が元の人間のものに戻ってしまった。
(異能力が消えたっ……でもこの人は、太宰さんじゃないはず……)
――この人は一体、誰なんだ?
男は徐に懐へ手を入れ、引き抜いた銃を僕に向けた。
「僕は君の敵さ」
男は笑ってそう云った後、発砲音が3度聞こえた。
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No Side
胸に銃弾を3発受けた敦は、力尽きてその場に倒れた。
流れる血が鏡花の足元まで届いた。
近くを通り掛かった一般人が呆然と眺め、悲鳴を上げる。
交番の中から警官が出て来た。
そこへ黒い車が停車し道路を塞ぎ、出て来た黒服が発砲し警官たちは退けられる。
「欲しいぬいぐるみが手に入った」
津島は手を挙げると、控えていた芥川が敦をトラックへ投げ込んだ。
「君の体には発信機が埋め込んである。居場所も行動も全て筒向けだ」
何時もの黒犬の面をつけ、鏡花の頭に手を乗せた。
彼女の怯え切った表情を眺める様に体を屈め、耳元で囁いた。
「さぁ、帰ろうか」
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【補足説明】
太宰治と同じ異能力「人間失格」が使用可能。
ただし、左手で触れた時のみ。
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ネコぱふぇ(プロフ) - 光華さん» 率直な感想ありがとうございます。 (2020年10月31日 22時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - もうほんと、最高!! (2020年10月31日 6時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - マナさん» ありがとうございます。 (2020年10月22日 17時) (レス) id: f468936552 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - すごく…タイプです… (2020年10月22日 16時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 紅寧さん» 黒の時代の太宰を更に拗らせたドSです。とことん他人を虐めるのでどうぞよろしくお願いします。 (2020年10月12日 21時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2020年9月26日 23時