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病院にて調査 ページ35

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敦Side


乱歩さんの有り難い助言を受け、今僕等は病院の前に居た。



「乱歩さんが云っていたのはここの病院ですね」

「病院が火事に遭ってからは、患者さんはここへ移された様だよ。何人かの職員もここで働いているらしい」

「まずは話を聞いて見るか」



調査には僕と、太宰さん、国木田さんがAに同行する事になった。



「俺と太宰は職員から話を聞く。敦とAは患者から話を聞いて来い」



そう云われて、国木田さん達と別れた。

資料を見ながらAと廊下を歩く。



「火事があった時に入院していたのは、この3人だね。Aはこの人達の事分かる?」

『うん、知ってるけど……ちゃんと話聞けるかなぁ』



僕か尋ねると、困った様に唸った。



「え、如何云う事?」

『この人と話した事ないし、そもそも声を聞いた事が無いんだよねぇ。こっちの人はいきなり暴れる人だったから近付くなって云われてたし』

「そ、そうなんだ……」



そりゃあ、精神科病院の入院患者だからか。

仕方ないのだろう。



『あ、でも、ちぃちゃんなら話が出来るかも』

「ちぃちゃん?」



Aが資料を指差して「この人だよ」と教えてくれた。









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No Side


敦達と別れた国木田と太宰は、スタッフステーションへと赴いた。



「白衣の天使とは貴女の事を云うのでしょうね。どうか私と心じゅ――」

「せぇいっ!!」



例の如く、太宰が看護師の手を取り心中の誘いをしている。

それを国木田が後ろから殴る。



「痛いじゃないかぁ、国木田く〜ん」

「貴様は毎度毎度飽きもせず、こんな時でも平常運転か、この自 殺愛好家めっ!」

「いやぁ〜照れるねぇ〜」

「照れるなっ! 恥を知れっ!」



太宰の胸倉を掴んで締め上げる。



「う"ぐっ国木田く〜ん……私は美女との心中が希望なのだよ。窒息死は頂けない」

「知るかっ!」



こんな時でも国木田の胃痛の原因を作る太宰。

国木田は眼鏡を押し上げながら、気を落ち着かせる。



事件発生時に病院に居た者に話を聞いたが、結局何の収穫が無かった。



「職員の方は駄目か。患者の方を当たるとしよう」



資料に載っている入院患者の三人の名前を見て病室を探す。





「――警察の方ですか?」





不意に声を掛けられ、振り返ると白衣を着た女性職員が微笑みながら立って居た。



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夜廻(プロフ) - 続編待ってました!無理しないで、頑張って下さい!!!! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 44c5ec9c50 (このIDを非表示/違反報告)
ノア@情緒不安定(プロフ) - ちぃちゃんの性格が好き。 (2018年3月17日 16時) (レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
高杉アヤ(プロフ) - 何この作者神かよ女神かよ!!(←羨まし過ぎて逆に尊敬してる奴) (2018年2月19日 21時) (レス) id: bdc5f38589 (このIDを非表示/違反報告)
sakaruma1031(プロフ) - とても、面白いです。続きが気になります! (2018年2月18日 11時) (レス) id: 7de756cf73 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - やつがれえええええ!良くやった!ひぐっちゃんおめでとう! (2018年2月7日 19時) (レス) id: 71a49373db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年1月19日 23時

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