調査の依頼 ページ33
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新聞を持って階段を下りて行く。
何も云わず屋上へ行ってしまったから、ちゃんと皆に説明しないと。
事務所の階に降りて来て廊下を歩いていると、丁度その時エレベーターの扉が開いた。
振り返ると、中年のおじさんと婦人警官が降りて来た。
中年のおじさんと目が合った。
「ん? 君は……」
「あっ! あの子確か捜索中のっ!」
『っ!!』
婦人警官がこっちに指差して云った。
ウチは反射的に走り出して、勢い良く事務所のドアを開けて飛び込んだ。
「A? どうしっ――」
『敦ぃぃぃっ!!』
ダダダッと敦の所まで駆け寄って、背中に回った。
「うえっ!? ど、如何したの!?」
『な、何か来たっ! 警察っぽい人来たっ!』
「――そんなに怯えなくても良くないか?」
少し遅れて事務所に警察っぽい二人が入って来た。
「やぁやぁ! 箕浦君じゃない! また事件の捜査に行き詰ったの?」
「毎回行き詰まっている様な云い方は止せ」
椅子に座っていた名探偵が親し気におじさん――箕浦刑事に声を掛けた。
刑事はやれやれと溜息を吐いて此方を見た。
「A、何ビクビクしてるのさ。君の疑いはこの僕が晴らしてあげたんだから堂々としなよ」
『……あ、そうだった』
ウチは敦の後ろから顔を出した。
「被害届の件はデマだと判明した。実際にそんな被害は起こっていないそうだ」
「やぁっぱり! 僕の云った通りだ!」
刑事の発言に、名探偵は偉そうに云った。
「で? それを云う為に態々来た訳じゃあないよね?」
「あぁ。今回は別件だ」
刑事は持っていた書類を此方に提示した。
「先日発生した、杉浦病院の火事について調査の依頼に来た」
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夜廻(プロフ) - 続編待ってました!無理しないで、頑張って下さい!!!! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 44c5ec9c50 (このIDを非表示/違反報告)
ノア@情緒不安定(プロフ) - ちぃちゃんの性格が好き。 (2018年3月17日 16時) (レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
高杉アヤ(プロフ) - 何この作者神かよ女神かよ!!(←羨まし過ぎて逆に尊敬してる奴) (2018年2月19日 21時) (レス) id: bdc5f38589 (このIDを非表示/違反報告)
sakaruma1031(プロフ) - とても、面白いです。続きが気になります! (2018年2月18日 11時) (レス) id: 7de756cf73 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - やつがれえええええ!良くやった!ひぐっちゃんおめでとう! (2018年2月7日 19時) (レス) id: 71a49373db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年1月19日 23時