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ダダッと廊下を駆けて居間を確認したが和尚は居らず、
外に出て見れば庭先の岩に座って煙草を吸いながら携帯電話を弄っていた。
「おい生臭坊主っ!! テメェの部屋くらいテメェで片付けやがれっ!!」
「何だ兄ちゃん達、来て早々に音を上げたのか。全く最近の若いモンは……仕事を放棄するなんて、そんなんだとこの先行き辛いよ」
「説法垂れてんじゃねぇよっ!! 手伝いなんだからテメェも片付けしろっつってんの!!」
「今やってんだろうが……あ、もしもしマユミちゃ〜ん? 雲ちゃんだよ〜最近飲みに行けなくてごめんねぇ〜」
「このジジイ、キャバクラの女に連絡してんぞ」
「そうなんだよ、引っ越しするんだ〜、今度住所送――……あれ? 電話切れやがった、あれ? 電話繋がんねぇ」
「しかも拒否られてブロックされてますよ」
「ちぇっ、仕方ねぇ…………あ、アサミちゃん? お久〜」
「「何人居んだよっ!?」」
銀時は和尚から携帯電話を取り上げると、電話帳を確認すれば、女性の名前がズラリと並んでいた。
「酒に煙草に女……とんだ破戒僧だな」
銀時は無言でキャバ嬢やクラブのママの名前を全部削除した。
残ったのは寺関係とAの番号のみ。
「あっ!! クソ若造っ! 俺の電話帳をっ! ……あーあ、ピチピチねぇちゃんがなくなってて潤いねぇじゃねぇか、砂漠かここは……」
「居んだろ一人、ピチピチのじゃじゃ馬が」
「お前ぇバカか、何処に娘に欲'情する親父が居んだよボケカスが。アイツの事そんな目で見てんじゃねぇだろうな?」
「安心しろ。俺もあんなじゃじゃ馬は御免こうむっ――うぐっ!!」
「ぎ、銀さぁぁぁんっ!?」
突然銀時の後頭部に灰皿が飛んで来た。
後ろを振り向けば、Aが養豚場の豚を見る様な目でこちらを見ていた。
『おい馬鹿共、油売ってないでさっさと仕事しろ』
その後、新八は和尚と銀時の首根っこを引っ掴んで片付けに向かったのだった。
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S(プロフ) - 更新ありがとうございます!!!!!ピチピチの女の子...神楽ちゃんですかね((((久しぶりにこの作品が読めてほんっっとに嬉しいです!!ありがとうございます🥹🥹続きも待ってます💕 (4月7日 12時) (レス) @page25 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新ありがたいです!!!!🙇🏻♀️灰皿...本気で殺しにかかってて好きですww次の話も待ってます💓💓 (2月26日 19時) (レス) @page22 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新感謝です!!!!!!!久しぶりでめっちゃ嬉しいです!!これからも応援してます!! (1月23日 18時) (レス) @page21 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新ありがとうございます!!!未来の私は誰と付き合ってるんですかねぇ、、、。次の話も待ってます!! (12月25日 7時) (レス) @page17 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
チョロ(プロフ) - ほんとに銀魂にありそうな話でこの作品大好きです!!!ゆっくりでいいので更新待ってます! (12月9日 12時) (レス) @page8 id: 17cc734997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2023年7月24日 18時