番外 2017クリスマス 1 ページ37
.
「今年も来たぞ! 決戦の時だぁっ!!」
「「おおっ!」」
幸介さんと克己さん、優さんの三人が何やら盛り上がっていた。
私は真嗣さんと咲楽さんと読書をしている時だった。
『何をそんなに張り切っているのですか?』
「何云ってんだよ姉ちゃん! 今日が何の日か忘れたのかよ!」
『……クリスマス・イブですね……あぁ、飾り付けと料理の準備をを急がねば』
「「「ちがーうっ!!」」」
ビシッと指を指されて否定された。
えぇ……一体何なんですか?
「まぁそれもするけどさ!」
「これだよ、これ!」
幸介さんが何かを出した。
『果たし……伏せ?』
「幸介兄ちゃんっ! 字が違う!」
「え、マジか!」
『ここは人偏ではなく、しょうへんですね。序に、この漢字は部首が獣偏になります。小学5年生で習う漢字で、漢字検定が――』
「ちょっ姉ちゃん! 赤ペンで直さないでよ! 後、さり気なく勉強始めないでっ!」
『……それで? これは誰に渡すのですか?』
「サンタに決まってんだろ?」
『……サンタさん、ですか?』
「去年は夜中まで粘ったけど、結局眠っちゃったんだよね」
『サンタさんの不戦勝だったんですね』
「しかも、ちゃんとベッドまで運ばれてたし」
「屈辱だった……くっ!」
悔しそうに幸介さんが拳を握っていた。
風邪ひかなくて良かったですね。
「だから、今年はサンタを待ち伏せして、絶対捕まえるんだ!」
燃えている。
特に幸介さんが。
まぁ、楽しそうで良かったです。
「それに今年は姉ちゃんも居るし、姉ちゃん寝ちゃったら駄目だからね!」
そう云われ、私も夜中まで起きて居る事に成りました。
.
『……幸介さん、大丈夫ですか?』
「大丈夫だよ!」
夜も大分更けて来て、咲楽さんも真嗣さんも眠ってしまった。
ベッドに運びながら、未だ眠らない様に幸介さん、克己さん、優さんがドアの前に座っていた。
「咲楽、真嗣……お前らの仇は絶対取る!」
「おい優、寝るな! 寝たら死ぬぞ!」
何か、大事になっているけど……サンタさんは何時来るのでしょうか?
「姉ちゃんも寝ちゃ駄目だかんな!」
『はいはい』
私は、壁際に座って本を読み始めた。
.
読んでいた本が一段落した。
時計を見たら午前2時を過ぎていた。
チラリと、ドアの前に陣取る三人に視線を向けると……。
三人寄り添い寝息を立てていた。
.
525人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネコぱふぇ(プロフ) - 名無し28935号さん» ご名答! 勝手に拝借しましたぁ('Д')ハハハ (2018年1月24日 1時) (レス) id: 20fe41653a (このIDを非表示/違反報告)
名無し28935号(プロフ) - 竹一って人間失格の耳だれの男の子ですよね!!!!!!!!!!!(違ったらすいません) (2018年1月24日 0時) (レス) id: 8c7fb5ba75 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - なーさんさん» ご指摘の部分はちょっと加えて修正済みです。応援ありがとうございます! (2017年12月26日 1時) (レス) id: 20fe41653a (このIDを非表示/違反報告)
なーさん - ネコぱふぇさん» いえいえ(汗)これからも楽しみにしておりますので頑張ってください!応援しています(*´ー`*) (2017年12月26日 0時) (レス) id: addadc6628 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - なーさんさん» ぐふぅ……ホントだ勉強不足で済みません(/ω\)ご指摘感謝します!これからも頑張ります! (2017年12月25日 21時) (レス) id: 20fe41653a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2017年12月4日 0時