呪術師として ページ13
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兄が任務から帰って来たと知らせを受けた。
地下の通路を通って行くと、丁度兄と七海さんが向こうから歩いて来たのが見えた。
『お兄ちゃんっ！ 七海さんっ！』
「おう！ A」
手を挙げ、明るい声で兄は答えた。
『大丈夫なの？ 怪我したって聞いたけど……』
「家入さんの治療受けたし、もう平気」
兄はそう言いながら肩を回した。
明るく振舞う兄に違和感を覚えた。
『お兄ちゃ――』
声を掛ける前に、ポンと兄の手が私の頭に置かれた。
軽く弾むように撫でられた。
「悪い、流石に疲れた。俺もう寝るわ」
そう言って兄は一人通路を進んで行ってしまった。
『お兄ちゃん、何か遭ったんですか？』
兄の背中を見送った後、ずっと黙って立って居た七海さんを見上げた。
サングラスをしていない七海さんが真っ直ぐ私を見つめる。
「私は話しても構いませんが、虎杖君の許可なく話すのは良くないと思いますが」
『……やっぱり、直接聞きます』
「そうして下さい」
私は七海さんに軽く会釈をして兄の後を追おうとすると、七海さんが呼び止めた。
「Aさん。今回の任務、虎杖君が居なければ私は死んでいたでしょう。彼が居たからこそ、救われた命があります。これからも、呪術師として彼を必要とする人が居ます」
――私もあなたを呪術師として認めていない。
初めて七海さんに会った時、兄に言った言葉。
兄は呪術師として認められたのだ。
『ありがとうございます、七海さん』
深く頭を下げて、私は歩き出した。
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かさ(プロフ) - コメント失礼します！このお話めっちゃ大好きです！！何回も読み返してしまいます、、。更新頑張ってください！ (2022年7月2日 11時) (
レス) @page37 id: 82f5c86142 (このIDを非表示/違反報告)
ケコ - 続きが気になります！更新楽しみに待ってます！ (2022年6月20日 2時) (レス) @page37 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
パルフェ - ねこパフェさんこの間自分の話書いてくれてありがとうございますシリアスの話になってごめなさいいつも (2021年7月10日 9時) (レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
陽南(プロフ) - 早くにすいません！陽南です！リク叶えてくれてありがとうございました！ロリ妹ちゃんも脹相も可愛くて…余計に脹相好きになりました！面白いものをほんとにありがとうございました！ (2021年5月28日 4時) (レス) id: 14268cddd3 (このIDを非表示/違反報告)
藤色ライラック(プロフ) - 脹相の兄貴ィ…！最近好きになり始めてるんだけど… (2021年5月27日 22時) (レス) id: cc318453c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2021年4月3日 23時
