【呪術廻戦】妹も頑張る２

おかえり ページ13

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五条と悠仁がハイタッチをするのを、Aは少し離れた所で見ていた。

ゆっくりした足取りで悠仁に近付く。





「おっ、A！」



『……』





目の前まで来たAは、徐に悠仁の胸をペタペタと触る。





「え、あの、A……？」



「何この子寝惚けてる？」



『……』





黙っているAに、悠仁も五条も戸惑う。

そのまま手が上に伸びて悠仁の両頬を摘まんで引っ張る。





『……温かい』





ぼそりとAが呟いた途端、ぶわぁっと目から涙が流れた。





「「「「っ！！？」」」」





突然Aが泣き出したので、その場に居た全員が驚く。





「っ！？ Aっ悪かったっ！！ 寂しい思いさせたなっ！！」



『いっぐっ……良がっだぁっ、お兄ぢゃん生ぎでだぁあ〜っぐっうぅ〜っ……』



「もうお前顔ぐしゃぐしゃだなぁ」





大泣きするAを悠仁が抱き寄せてポンポンと背中を撫でてやる。





「……って、お前熱あるぞっ！？ 滅茶苦茶熱いっ！！」





気付いた悠仁が慌ててAの額に手を当てて声を上げた。





『うぅ〜……良かったぁ……』





泣きながらそう呟くAは立って居られなくなり、ずるずるとしゃがんで行く。





「おおお危ないっ！ い、伊地知さんっ支えるの手伝って！ 落ちる落ちるっ！」



「は、はいっ！」





わたわたと慌てる二人を見て、五条が面白そうに笑っていた。





「じゃあ悠仁、僕が帰って来るまでここから出ないでね。じゃ」



「えぇっ！？ 先生行っちゃうのっ！？」



「伊地知、隣の仮眠室が空いてるから妹さん運んであげな。じゃ」



「えぇっ！？ 家入さんまでっ！？」



「「よろしく〜」」





そう言って二人は解剖室から出て行ってしまった。





「ホントに行っちゃったよ、この状況で」



「何処までもマイペース何だから、あの二人……」





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