あったかもしれない道 ページ46
・夏油は離反
・須田は生存
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『とりあえず、お前の両足バキバキにして連れて帰る。今の話を五条達の前でも言わせるから大人しくボコられろ』
「喧嘩かい? そういえば、君と本気で喧嘩したことないね…………でも――今日はしないよ」
そう言うと夏油は出現した呪霊を空へと飛ばした。
呪霊は宙を舞い、俺の後方へと飛んで行ってしまった。
「誠一知っているかい? この時期、向こうのキャンプ場ではボーイスカウトの子供達が集まるんだ」
『なっ……お前まさかっ!?』
「早く行かないと大変だね。まぁ私は子猿がいくら死のうと何も感じないけど」
『っ……』
今すぐそのムカつく笑顔に拳を叩き込みたい。
俺は夏油を睨んで、向けていた刃を下ろして呪霊が向かった方へ走った。
『夏油てめぇっ! 次会ったらマジでボコボコにして、その目障りな前髪ぶち抜いてやるからなっ!! それまでハゲんじゃねぇぞぉぉぉっ!!』
俺は悪態を吐き散らしながら、呪霊を追い駆けた。
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結果、俺は呪霊を祓った。
夏油が言った通り、少し離れたキャンプ場には小さな子供が集まっていた。
何も知らない子供達は、わいわいと楽しそうにしていた。
夏油は俺が非術師を助けると踏んでいたのだろう。
俺はすぐに引き返したが、もうそこには夏油の姿は無かった。
高専へ戻って、夏油と接触したことを夜蛾先生に報告した。
先生は「そうか」と言うだけで、俺を責める事はしなかった。
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金平糖 - セーイチ君大好きですwすいません...五条と夏油別で少しピンクなやつみたいです...!応援しています!! (2022年2月26日 0時) (レス) @page41 id: d9f31616d6 (このIDを非表示/違反報告)
びんぬ(プロフ) - とても面白いです! 芸能パロ出来たらお願いします (2022年2月5日 13時) (レス) id: fca2d1816a (このIDを非表示/違反報告)
hina galeliya(プロフ) - ありがとうございます、面白かったです笑 次の作品期待してます! (2022年1月14日 22時) (レス) @page35 id: 6792595ba8 (このIDを非表示/違反報告)
家具が高い - リクエスト分けたんですね!面白かったです! (2022年1月10日 18時) (レス) @page28 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - セーイチ君死なないでください( ´Д`) (2022年1月9日 12時) (レス) @page4 id: cddd8979ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2022年1月8日 23時