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「呪霊は祓っているがまだ暫くこのままだそうだ。誠一の面倒は頼んだぞ」
そう言って夜蛾は会議があるとか言ってその場を去って行った。
残された五条たちは小さく溜息を吐いた。
「面倒っつったって何すりゃ良いんだよ――っておい、俺の足で遊ぶな」
『にーちゃん何でこんな足なげーの? ぎゅーにゅーたくさんのんだの?』
「あー飲んだ飲んだ。毎日1リットル飲んだ」
「嘘つくな悟」
『にーちゃん前髪おちてるよ』
「「ブフッ!!」」
「……ん?」
『ぴゃっ』
「おい笑顔で脅すな」
「脅してないよ。ほら誠一、お兄ちゃんがお菓子をあげよう」
『わーい! おかしー!』
パァッと表情を明るくして須田は夏油の元へと駆けて行った。
「あーやって幼い子を懐柔するんだな傑は」
「おっかないねぇー」
「ねぇー」
「そこ、五月蝿いよ」
『にーちゃん”かいじゅー”ってなに? ガオーッてやつ? にーちゃんかいじゅーなの?』
「(ガオー……)違うよ。ほら、怪獣はあのグラサン掛けたサトゴンだよ」
「誰が怪獣だ」
『サトゴン、ガオーッ!』
「それだと須田が怪獣だぞ」
『ねーちゃんはなんのかいじゅー?』
「え、私も怪獣なのか?」
「こいつは煙草ばっか吸ってる煙怪獣ショコタン――っぐほっ!」
家入の肘鉄が五条の脇腹にクリティカルヒット。
五条は悶絶してその場に蹲った。
『サトゴン、だいじょうぶ?』
「駄目かも。サトゴン脇腹に風穴開いたかも」
『がんばれーサトゴン! グラサンビームだよっ!』
「グラサンビームって何?」
期待の眼差しを向ける須田に、困惑する五条。
それを肩を震わせて笑う夏油と家入。
「いいぞサトゴン、行けビーム」
「やったれサトゴン」
『サトゴン、がんばれーっ!』
「…………グラサンビームッ!!」
「「『……』」」
「…………」
『……ちがう』
「「ブッハハハッ!!」」
「もぉやだぁぁぁ、俺子供嫌ーいっ!」
それから数時間後、須田は元に戻ったが、暫く怪獣ネタが続いた。
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金平糖 - セーイチ君大好きですwすいません...五条と夏油別で少しピンクなやつみたいです...!応援しています!! (2022年2月26日 0時) (レス) @page41 id: d9f31616d6 (このIDを非表示/違反報告)
びんぬ(プロフ) - とても面白いです! 芸能パロ出来たらお願いします (2022年2月5日 13時) (レス) id: fca2d1816a (このIDを非表示/違反報告)
hina galeliya(プロフ) - ありがとうございます、面白かったです笑 次の作品期待してます! (2022年1月14日 22時) (レス) @page35 id: 6792595ba8 (このIDを非表示/違反報告)
家具が高い - リクエスト分けたんですね!面白かったです! (2022年1月10日 18時) (レス) @page28 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - セーイチ君死なないでください( ´Д`) (2022年1月9日 12時) (レス) @page4 id: cddd8979ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2022年1月8日 23時