災難「幼児化」 ページ40
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とある日。
五条と夏油は大急ぎで廊下を走っていた。
「セーイチが大変(笑)だって聞いたんだけどっ!?」
「一大事(笑)だと思って駆け付けたよっ!!」
「嬉しそうに帰って来んなクズ共」
医務室へ駆け込むとそこには既に家入と夜蛾が居た。
そして、夜蛾の腕には3歳くらいの男の子が居た。
「二人共、見ての通り困ったことになった」
「「先生、絵面ヤバ」」
「そこじゃない、まずは聞け。この子は正真正銘の須田誠一で――」
「うわぁマジかよセーイチ、すっげぇチビちゃんじゃん」
「小さい頃はそれ程目つきが悪くないね」
「これがあれになるとか信じらんねぇなぁ――うっわ、傑やばい! ほっぺ餅だこいつ!」
「こらこらそんなに引っ張ったら可哀そ――本当だもちもちだね」
五条と夏油が須田の頬に夢中になっていると、後ろから家入が、
「おいクズ共、それ以上やったら――」
『……ふえぇっ』
「あ?」
「え?」
『びゃあああ〜〜〜っ!! ぼっべいやぁぁぁっ!!』
爆発した様に須田が泣き出した。
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「――とまぁ、中身も見た目通り子供に戻っているから、やたらとちょっかい出すなよ」
「センセー、それもっと早く言ってよ」
「お前らが聞く前に手を出したんだろ」
「五条くんサイテー」
「子供に手出すとかサイテー」
「語弊がある。てか傑も共犯だろうがっ!」
「私は軽〜くつついただけだから」
「自分だけ無罪面すんな」
お互いに出来たたんこぶをつつき合いながら喧嘩を始めた五条と夏油。
「止めろ二人とも、子供が見ている」
それを夜蛾の後ろから須田が、曇りなき眼でじっと見つめていた。
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金平糖 - セーイチ君大好きですwすいません...五条と夏油別で少しピンクなやつみたいです...!応援しています!! (2022年2月26日 0時) (レス) @page41 id: d9f31616d6 (このIDを非表示/違反報告)
びんぬ(プロフ) - とても面白いです! 芸能パロ出来たらお願いします (2022年2月5日 13時) (レス) id: fca2d1816a (このIDを非表示/違反報告)
hina galeliya(プロフ) - ありがとうございます、面白かったです笑 次の作品期待してます! (2022年1月14日 22時) (レス) @page35 id: 6792595ba8 (このIDを非表示/違反報告)
家具が高い - リクエスト分けたんですね!面白かったです! (2022年1月10日 18時) (レス) @page28 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - セーイチ君死なないでください( ´Д`) (2022年1月9日 12時) (レス) @page4 id: cddd8979ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2022年1月8日 23時