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それから何度か湯船に沈み掛けたが入浴を済ませ、食堂へ向かう。
鼻を擽る良い匂いがして来た。
「丁度出来たよ」
『ありがとー夏油ママー』
「ほらたんとお食べ」
『あっづっ!!』
ふざけたら熱々の丼を顔に押し付けられた。
テーブルに置かれた丼の香りにまた鼻を刺激され、腹が鳴った。
須田は早速手を合わせてそれを口にかき込んだ。
『……うっまぁ』
「それは良かった」
『夏油、お前こんな美味いもの夜中に一人で食ってたのか。今度食う時誘ってよ』
「そう毎晩食べてるわけじゃないから」
あっという間に丼は空になって腹が満たされた。
そうなると、途端に眠気がやってくる。
『あー食ったぁー美味かったよげとー……ぐぅ』
「こらこらここで寝ないの」
「こいつマジ餓鬼になってんぞ」
既に目を瞑る須田の両脇を五条と夏油が抱えて部屋へと向かう。
そこへ先生に報告していた家入が帰って来た。
「足浮いてんじゃんウケる」
「飯食ったら寝やがった」
「子供じゃん」
そう言いながら家入が須田の頬をぺちぺちと叩いて起こそうとする。
須田が薄っすら目を開けた。
「先生から、明日の午前中はゆっくり休めってさ。報告書は午後で良いって」
『マジかーセンセー神ー』
半分夢の中状態の須田はへらっと笑った。
『五条も夏油も家入も悪いなぁ。今日はありがとーなー』
「全くだ。今度何か奢れ」
「お礼は何でも良いよ」
「貸し返さなかったら許さんからな」
『ぐぅー……』
「……こいつ明日憶えてっかな」
「微妙な所だね」
「忘れてたら証拠写真見せる」
「「ナイス硝子」」
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金平糖 - セーイチ君大好きですwすいません...五条と夏油別で少しピンクなやつみたいです...!応援しています!! (2022年2月26日 0時) (レス) @page41 id: d9f31616d6 (このIDを非表示/違反報告)
びんぬ(プロフ) - とても面白いです! 芸能パロ出来たらお願いします (2022年2月5日 13時) (レス) id: fca2d1816a (このIDを非表示/違反報告)
hina galeliya(プロフ) - ありがとうございます、面白かったです笑 次の作品期待してます! (2022年1月14日 22時) (レス) @page35 id: 6792595ba8 (このIDを非表示/違反報告)
家具が高い - リクエスト分けたんですね!面白かったです! (2022年1月10日 18時) (レス) @page28 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - セーイチ君死なないでください( ´Д`) (2022年1月9日 12時) (レス) @page4 id: cddd8979ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2022年1月8日 23時