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誰か俺を労わってっ! ページ38

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最近何かと任務が入る様になった。

二級とは言えこの量は異常ではないか?

大方、あの術式が何だ、嫌われ家系の生き残りだと、

お古いお考えの老害共が俺に嫌がらせをしているに違いない。

そうだ、きっとそうだ。

そうに違いない。





『うぉぉぉらぁぁぁくそがぁぁぁっ!!』





殆どやけくそになりながら目の前の呪霊の群れを斬り捨て、ぶっ飛ばしていく。

5回に1回の頻度で、報告に無い等級以上の呪霊が現れた時は、流石の俺も泣きたくなった。

まぁどうにかぶっ飛ばしたけど。





そんな日々が、もうかれこれ1週間は続いただろうか。

幾ら俺がパワフル全快不死身の須田様だろうが、限界はある。










――バタッ










ふらふらのへとへとの状態で須田は高専へ戻って来た。





『うわぁぁぁっ!! やだぁぁぁっ!! もうこんな生活やだぁぁぁっ!!』





床に倒れてゴロゴロと転がり嘆き叫ぶ。





「うるせぇなぁ今何時だと思ってんだよセーイチ!」



「まるでお菓子を買って貰えない駄々っ子のようだね」



「ウケる、写メっとこ」





騒ぎを聞きつけた同期達が近付いて来た。





「今日も遅かったね。任務長引いたのかい?」



『そうだよ。また報告と少し違って数が馬鹿に多くって。つか何でお前らもう帰ってんの? 任務ないのか?』



「あったけどさっさと片づけたよ」



『はぁ? 殴らせろよ』



「何でだよ」



「この理不尽さは大分来ているね」



「まぁ見れば分かるよ。隈凄いもん」





疲労で思考も後退している様で、須田はもう何も考えたくなくなっていた。





『もう疲れたー眠いー……あ、でも腹減った……はぁ動きたくねぇ』



「重症だな」



「……はぁ、ったくしょうがねぇなぁ」





そう言って五条が須田の襟首を掴んで引き摺る。

脱力した足が床を滑って行く。





「傑、この前お前が夜中食ってた丼作ってやれ」



「良いけど、唐突に人の夜食事情暴露しないでくれ」



「硝子、どうせこいつまだ報告してねぇだろうから先生に言っといて」



「分かったよ。一つ貸しな」



「おら駄々っ子、まだ寝るなよ。寝たらこのまま湯船に沈めるぞ」



『五条クン優しくねー』





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金平糖 - セーイチ君大好きですwすいません...五条と夏油別で少しピンクなやつみたいです...!応援しています!! (2022年2月26日 0時) (レス) @page41 id: d9f31616d6 (このIDを非表示/違反報告)
びんぬ(プロフ) - とても面白いです! 芸能パロ出来たらお願いします (2022年2月5日 13時) (レス) id: fca2d1816a (このIDを非表示/違反報告)
hina galeliya(プロフ) - ありがとうございます、面白かったです笑 次の作品期待してます! (2022年1月14日 22時) (レス) @page35 id: 6792595ba8 (このIDを非表示/違反報告)
家具が高い - リクエスト分けたんですね!面白かったです! (2022年1月10日 18時) (レス) @page28 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - セーイチ君死なないでください( ´Д`) (2022年1月9日 12時) (レス) @page4 id: cddd8979ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2022年1月8日 23時

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