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そんな途方もない話を、夏油は真剣な表情で言った。





あぁダメだ。

この顔は本気なんだ。

俺が今何を言っても、夏油は止まらない。





『……夏油、悪いけどついて行けねぇ。お前のその考えは納得出来ねぇわ』



「そうか、残念だね」





俺は呪具の刀を引き抜いて、刃を向けた。

すると、ズズズッと夏油の後ろから呪霊が現れる。





『とりあえず、お前の両足バキバキにして連れて帰る。今の話を五条達の前でも言わせるから大人しくボコられろ』



「喧嘩かい? そういえば、君と本気で喧嘩したことないね」










.










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「――誠一、ひとつ訂正するなら、これは喧嘩じゃないよ」





夏油は口元の血を拭いながら、血溜まりに伏せる須田を見下ろす。





丁度、千切れた腕を再生する所だった。

荒い息をして、須田は刀を支えに立ち上がる。





「君は私を止めたい。私は私の道の妨げになる君を殺したい。目的からしても君は私に負けている」



『ははっ……端っから勝負が見えてるってぇ? じゃぁこれは、テメェが良く言う【弱い者イジメ】になるのかぁ?』





だらりと口から血を垂らしながら須田が夏油を睨む。





『テメェの呪霊何体ぶった斬ったと思ってんだよぉ? 何発俺の拳食らったか数えてねぇのかぁ?』





夏油は呪霊を飛ばして須田の攻撃を防ぎ攻撃する。

須田はそれを悉く斬り捨てて夏油に近付き殴る。

それの繰り返し。

須田が怪我をする度に、術式により攻撃も速度も増していく。





『そんなマウント取る暇あるなら、呪霊(ストック)無くなる前に俺を殺れるだろっ!』



「……」





夏油の眉間の皺が深くなる。

須田は刀を構えて踏み込んだ。

一気に距離を縮めて夏油の懐に入り、刀を振った。





瞬間、視界が回る。





気付いた時には地面を転がり、木に背中を打ち付けていた。

即座に起き上がろうとした。

しかし、踏み出した足の膝から下が無くなっていた。










――グサッ










背中から胸に何かが貫通した。

後ろを見れば、いつの間にか木の陰に呪霊が出現していた。

須田はガハッと口から血を吐き、動きを止めた。





これまで大量に血を失い続けた。

今動いているのも不思議なくらいだ。





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金平糖 - セーイチ君大好きですwすいません...五条と夏油別で少しピンクなやつみたいです...!応援しています!! (2022年2月26日 0時) (レス) @page41 id: d9f31616d6 (このIDを非表示/違反報告)
びんぬ(プロフ) - とても面白いです! 芸能パロ出来たらお願いします (2022年2月5日 13時) (レス) id: fca2d1816a (このIDを非表示/違反報告)
hina galeliya(プロフ) - ありがとうございます、面白かったです笑 次の作品期待してます! (2022年1月14日 22時) (レス) @page35 id: 6792595ba8 (このIDを非表示/違反報告)
家具が高い - リクエスト分けたんですね!面白かったです! (2022年1月10日 18時) (レス) @page28 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - セーイチ君死なないでください( ´Д`) (2022年1月9日 12時) (レス) @page4 id: cddd8979ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2022年1月8日 23時

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