【呪術廻戦】番外編だってよ呪術師！

体調不良につき ページ21

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※嘔吐表現ありの為、要注意。
※アレな表現ありの為、要注意。

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『……ぅえっ』





気持ちが悪い。

頭がぐらぐらする。

俺としたことが面倒な風邪を引いた。





『はぁ……ぁ、胃液も出やしない』





ペッと口に溜まった唾液を吐き捨てた。

俺が風邪を引く場合、たまに熱と鼻と喉が無事の代わりに、悪い症状が全部胃に来ることがある。

便器に向かって治まるのを待つ。

一度吐けば何ら問題はないのだが、どうも俺は吐くのが苦手らしい。

水を飲んでも上手く吐けず、飲んだ分胃が重くなるという悪循環。

腹を手で押したり、口に指を突っ込んだり、

ぼんやりする意識の中、試してはみたものの上手くいかない。



幸い今日は休みの日で任務も入っていない。

長期戦を覚悟して再度便器を向いた時、部屋のドアが叩かれた。





「誠一、私だよ。気分はどうだい？」





夏油の声が静かに聞こえた。

俺は壁に手をついてどうにかドアの前まで行き、少し開ければ隙間から夏油の顔が見えた。





「うわっ、酷い顔だね」



『分かってて来てんだろ顔面に下呂ぶちまけんぞ』



「口が悪い……硝子の代わりに薬持って来たよ。あと飲み物とゼリー」





ガサッと持っている袋を見せる夏油。

ありがたいことだが、今口にする気がない。





『ありがと……後で飲むわ』



「酷い様じゃあ今飲んだ方が良くないか？」



『今飲んだら余計悪くなるんだよ。吐けばちょっと良くなるが……』



「上手く吐けないのか……」





じっと俺を見て夏油が顎に手を当てて何かを思案する。

そこで立って考えられても、ドアが閉められないんだが。

もう帰れという意思表示で、ドアノブを引いて軽く夏油の肩に戸を当てた。





『あとは平気だから帰っ――』










「なら私が手伝うよ」










「は？」





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