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強敵 ページ9

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俺は内心焦っていた。

男の動きが速過ぎて真面に追えない。

蹴りも拳も強烈だ。

そりゃあデコピンで脳が揺れちまう訳だよ。



それと、さっき心臓に突き刺された呪具。

あれに触れていた瞬間、術式の発動がされなかった。

マジで死んだかと思った。

あの呪具は要注意だ。



ここに五条だけ居るって事は、夏油と星漿体の少女は先に進んだ筈。

俺が出来るとすれば此奴の足止めと五条の治療。

まだ五条死んでねぇよな?

死んでたら殺すからなっ!





「あぁ成程、お前のそのしぶとさは花渡の相伝か」



『へぇ、アンタ知ってんだ、意外。俺も詳しく知らねぇけど、この術式は、負傷した度合いによって体力と呪力が増加する。瀕死に近い程強くなれる捨て身の術式だ。結構古い術式だってさ』



「まぁ知識として知ってるくらいだな。御三家でも有名だ。忌み嫌われもすれば、喉から手が出る程に欲される術式。狩り尽くされたと思ったらまだ死に損ないがいたんだな」



『死に損ないってひっど。最後の生き残りって言われた方がカッコイイんだけど』



「そう言う所はホント餓鬼だな」





俺は腰に隠していた短剣を取り出した。

男は呪霊の口から閉まっていたあの短剣を取り出した。





「術式でどうこうするんだったら、対処はいくらでも出来るんだよ」





瞬きの間に男が姿を消した。

反射的に後ろからの攻撃を予測し、身を翻した。

紙一重で男の刃先を回避。

襟首が少し切られた。

隙を狙って短剣を振るうが、男も身を低くして躱し、俺の足を払った。

バランスを崩した俺に向かって短剣を突き付ける。

強化された洞察眼でそれを短剣で受け流す。





地面に手を着いて男の顎に蹴りを入れる。

確実に入ったが、何だこれ硬すぎんだろっ!!

全くビクともしないし、男も何ともない顔をしていた。





足首を掴まれ持ち上げられた。

掴まれたまま何度も地面に叩き付けられた後、思い切り投げられた。

高専の塀を突き破り、長い階段を抉りながら転がり落ちて行った。





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敗北→←タフボーイ



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ハリー - 誠一が闇堕ちして呪詛師になる話と呪詛師になった夏油と誠一の会話を見たいです (2022年8月17日 21時) (レス) id: 81c20646d4 (このIDを非表示/違反報告)
夜☽ - ネコぱふぇさん、お気に入り登録数、1200越え、おめでとうございます。遅くなってしまってすみません。更新待ってます! (2022年7月14日 17時) (レス) @page42 id: 3cb0863b99 (このIDを非表示/違反報告)
ハリー - つみきを助けるために誠一自身も呪いがかかって恵が後悔してアニメ沿いみたいに虎杖達にその話をするところを見たいです (2022年5月22日 20時) (レス) id: 81c20646d4 (このIDを非表示/違反報告)
ハリー - つみきを助けるために誠一自身も呪いがかかって恵が後悔してアニメ沿いみたいに虎杖達にその話をするところを見たいです (2022年5月22日 20時) (レス) id: 81c20646d4 (このIDを非表示/違反報告)
アマネ - 五条が虎杖たちをみて亡き誠一のことを思い出してまたあの時みたいに戻りたいと過去を後悔する話みたいです (2022年5月18日 21時) (レス) id: 81c20646d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2021年12月4日 23時

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