ヤな予感 ページ7
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『彼奴ら帰って来るのは今日か……』
ぼぅっと携帯電話を眺めながら零れた呟き。
沖縄でエンジョイする五条達と星漿体の少女。
あの二人なら大丈夫だ、須田はそう思うけど……何故だか胸がざわざわする。
――ドォッン
『っ!?』
遠くで破壊音が聞こえ、須田は身を起こして窓の外を見る。
敷地入り口の方に煙が立って居た。
刀を掴み全力で走る。
崩れた建物、抉れた地面、敷地内に小さな蝿頭が宙を漂っていた。
そして、丁度中央に人が立って居た。
「あぁ? まだ居たか?」
体に芋虫の様な呪霊を巻いたガタイの良い男。
振り返った顔を見て、須田は目を見開いた。
『あぁぁぁっ!? お前ぇぇぇっ何でここにっ!?』
「? …………あぁお前、飯奢ってくれた餓鬼じゃねぇか。剣の腕は上達したかよ」
片手に持つ、変わった形の短剣を肩に置き、甚爾は須田に向き直った。
『何でここ、に……っ!? 五条っ!?』
良く見れば、甚爾の足元に血だらけに倒れた五条。
須田は刀に手を掛けた。
「遅ぇよ」
『っ!?』
瞬間、既に甚爾が目の前に居た。
持っていた天逆鉾が須田の胸に突き刺さった。
そのまま持ち上がり、地面から足が浮いた。
『――ごはぁっ!!』
口からドボドボと血を吐いた。
「五条の坊より全然楽勝だな。あぁそれと、俺は男に飯は奢らねぇよ」
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ハリー - 誠一が闇堕ちして呪詛師になる話と呪詛師になった夏油と誠一の会話を見たいです (2022年8月17日 21時) (レス) id: 81c20646d4 (このIDを非表示/違反報告)
夜☽ - ネコぱふぇさん、お気に入り登録数、1200越え、おめでとうございます。遅くなってしまってすみません。更新待ってます! (2022年7月14日 17時) (レス) @page42 id: 3cb0863b99 (このIDを非表示/違反報告)
ハリー - つみきを助けるために誠一自身も呪いがかかって恵が後悔してアニメ沿いみたいに虎杖達にその話をするところを見たいです (2022年5月22日 20時) (レス) id: 81c20646d4 (このIDを非表示/違反報告)
ハリー - つみきを助けるために誠一自身も呪いがかかって恵が後悔してアニメ沿いみたいに虎杖達にその話をするところを見たいです (2022年5月22日 20時) (レス) id: 81c20646d4 (このIDを非表示/違反報告)
アマネ - 五条が虎杖たちをみて亡き誠一のことを思い出してまたあの時みたいに戻りたいと過去を後悔する話みたいです (2022年5月18日 21時) (レス) id: 81c20646d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2021年12月4日 23時