【呪術廻戦】こっち来んな呪術師！

呪術界事情 ページ24

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『つーか、ここ何処だよ』





ちらっと見えた窓ガラスを見ると、空は真っ暗で今は夜らしい。





「東京都立呪術高等専門学校。私達が呪術を学ぶ為の学校だよ」



『東京……あぁっ！？ ここ東京かよっ！？』





俺が気を失っている間に、治療の為山梨から東京へ移動した様だ。





『はぁ〜……何勝手に東京連れて来てんだよ』



「済まないね。状況が最悪なだけあって早急に対処しないといけなかったから」



『最悪って何だよ？ それに、俺を殺そうとして来た野郎は？』



「あの呪詛師は、お前を殺すよう金で雇われたって言ってたぜ」



『意味わかんねぇ……何で俺が殺されなきゃいかねぇんだよ』





イラつきながら言えば、少し沈黙して夏油が口を開いた。





「花渡(はなと)……聞き覚えは？」



『ハナト？』





夏油に言われ、俺は首を傾げた。





「君のお婆様の旧姓だよ。須田塔子、本名は花渡塔子だ。この前君が廃屋で使っていたまじないは、花渡家に代々伝わる結界術だった」



「その術を知っているのは花渡家の人間か、実際にその結界術を見た人間だけ。まぁ相当前だろうから殆ど死んでるか、居ても老人だろうけど」





祖母が昔呪術師だと言うことは知ってはいた。

それなりに呪術界では名が知れた名家だったらしい。





「その花渡家の血も、今じゃあお前一人になったって訳だ。絶滅危惧種だな」



『それを言うなら最後の生き残りって言われた方がマシだな』



「どっちも微妙だと思うけど」





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