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「えっとじゃあ、部屋王を決めるって事で！」
「部屋王？」
「別に決めたくても良いけどさ」
気を取り直して向かったのは男子棟四階。
爆豪は興味がなく部屋で寝てしまったとのことで、切島の部屋へ行くことに。
「ガンガン行こうぜっ！」
「どうでも良いけど、たぶん女子には分かんねぇぞ――この男らしさはっ！」
部屋の中にはダンベルとサンドバッグ、大漁旗に必勝文字。
「彼氏にやって欲しくない部屋ランキング2位くらいにありそう」
「アツいっ！ アツ苦しいっ！」
「ほらなっ！」
『何かうちの母さんの部屋みたい』
「「えっ！？」」
そう言いながらAは軽く拳を突く。
「何でお母さんの部屋なの？」
「あ、そう言や元プロヒーローだもんな」
『うん、最近も使ってるみたいで、床に砂が散らばって大変だった』
「へぇ〜そうなん…………ん？ 砂？」
「それ中身出てね？」
続いて障子の部屋。
「何も面白いものはないぞ」
そう言った彼の部屋には、敷布団と勉強机と座布団以外無かった。
「面白い物どころかっ！」
『スッキリしてる』
「ミニマリストだったのか」
「まぁ幼い頃から余り物欲が無かったからな」
次は5階へ上がって瀬呂の部屋。
「「おぉっ！」」
「エイジアンッ！」
「ステキーッ！」
『リゾートホテルみたい』
「瀬呂こういうのこだわる奴だったんだな」
「へっへっへっ、ギャップの男瀬呂くんだよ！」
次は轟の部屋。
クラス屈指の実力者である彼の部屋に、女子達は興味津々だ。
「さっさと終わらせてくれ、眠ぃ」
眠そうな轟は部屋を開けた。
「「和室だっ！」」
「造りが違くねっ！？」
フローリングが畳、窓が障子、至る所が趣のある和室にリフォームされていた。
「イケメンのやる事は違ぇな」
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年6月28日 11時
