集う強豪校 ページ24
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暫くバスに揺られ到着したのは試験会場――国立多古場競技場。
バスから降りると、他の学校の生徒らがどんどん入り口へと進んで行く。
A組みんなも、それぞれ緊張感を覚えていた。
「緊張して来たぁ〜」
『目の前にすると、やっぱりくるねぇ〜』
「試験って何やるんだろう……ハー仮免取れっかなぁ〜」
「峰田。取れるかじゃない。取って来い」
「おっもっ、モロチンだぜっ！」
そう言った相澤が、生徒達を見渡す。
「この試験に合格し仮免許を取得できれば、お希らは
「っしゃぁっ！ なってやろうぜヒヨッ子によっ！」
「いつもの一発決めて行こうぜっ！」
気合が入った切島が意気揚々と拳を握る。
「plus……Ultra！！」
「Ultra！！」
『わっ！？』
切島の後ろに、ガタイの良い人が一緒に拳を突き上げた。
雄英生……ではなく、別の学校の人の様だ。
「勝手に他所様の円陣へ加わるのは良くないよ、イナサ」
「あっ！ しまったっ！！」
そんな彼の後ろで同じ制服を着た人が指摘する。
「どうも大変、失礼致しましたぁっ！！」
イナサと呼ばれた人は謝罪した。
勢いが良過ぎて、下げた頭が地面に激突していた。
『は、迫力がヤバイ……』
「何だっ！？ このテンションだけで乗り切る感じの人はっ！？」
「飯田と切島を足して二乗した様な」
それを見ていた周りの人たちがざわめき始める。
「待って、あの制服……」
「あ！ マジでか」
「アレじゃん！ 西の有名な……」
「東の雄英、西の士傑」
ヒーローを目指す学生にとって知らない者は居ない。
数あるヒーロー科の中でも雄英に匹敵する程の難関校――士傑高校。
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年6月28日 11時
