＊ ページ9
.
「彼奴、またキャパ越えてんじゃねぇかっ！」
「私達の回復で、大分個性を消費していましたもの……」
「……でも、何やろ？ 何か燈堂さん、様子が……」
モニターから見えるAは、息を荒くし、屋根に居る相澤を睨みつけていた。
「何だか、凄く怒っている様に見えますわ」
その時、Aが一気に屋根まで飛び上がると、相澤目掛けて拳を振るった。
相澤はそれを回避。
そのまま振り下ろされた拳によって、建物は破壊された。
「「えぇぇぇっ！？」」
驚きの余りみんな声を上げた。
あの場に居たら、只では済まされない威力の攻撃だ。
「燈堂の奴、滅茶苦茶怒ってんじゃねぇかっ！？」
「先生何したんだよっ！？」
屋根伝いに相澤が逃げるのを、炎を纏わせたAが追い掛ける。
住宅が破壊されて行くが構わず突き進んで行く。
「ねぇこれって不味いんじゃない？ 試験どころじゃないでしょ？ 止めないとっ！」
「そうだっ！ 体育祭みたいに、マイク先生のボイスで――」
「マイクならまだ失神してベッドの上だよ」
「「まだダウンしてんのかよっ！？」」
その時、静かにモニターを見ていた轟が呟いた。
「……何で相澤先生は個性を使わないんだ？」
轟の言葉に、みんなが動きを止める。
「そうだよ、先生なら個性を消せる筈だよね？ 何で……」
Aの攻撃を避ける相澤は、ずっとAの方を向いている。
しかし、個性を発動させている様子はない。
ゴーグルの所為で、表情も分からない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 642人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネコぱふぇ(プロフ) - ルナさん» 喜んで頂けて良かったです。 (2020年2月12日 21時) (
レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - Σブッフォッ！？としか言えないですっ！ 凄く面白くて、吹いてしまいました！ 書いて頂き、ありがとうございます！ (2020年2月12日 4時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 菜奈さん» コメントありがとうございます。喜んで頂けて良かったです。 (2020年2月11日 23時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
菜奈(プロフ) - 面白すぎて最高です！！轟くんとの絡みがなんとも！！胸がキュンキュンします！更新楽しみにしてます！ (2020年2月11日 23時) (レス) id: 51a9e342b5 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 更新を楽しみに待ってます！ (2020年2月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年1月5日 14時
