【ヒロアカ】白炎のヒーロー (ページ14)

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最初の戦闘訓練はチームAの緑谷君、麗日さんがヒーロー役、

チームDの飯田君と爆豪君がヴィラン役だった。

「ヒーローチーム、WIN！」

勝敗が付いた途端、ボロボロになった緑谷君が倒れた。

『緑谷君っ！』

私はロボに運ばれようとしている緑谷君に駆け寄り、状態を見た。

右腕は完全にボロボロ。ボール投げの様に変色していた。

左腕は大きな火傷状態。爆豪君の攻撃をもろに食らったのだ。

「燈堂少女、この後も訓練がある。応急処置で構わない」

『分かりました』

私は掌に白い炎を集め、緑谷君の体に触れた。

炎はゆっくりと重症な部分に移り、ゆらゆらと燃えた。

『これで保健室へ向かう間も両腕の治癒ができます』

「うむ、ありがとう燈堂少女」

そして、緑谷君は保健室へ運ばれて行った。

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二戦目はチームDの障子と轟、チームIの尾白と葉隠、Aの番。

A達がヴィラン役で、相手がヒーロー役だ。

「尾白君、燈堂さん、私ちょっと本気出すわ。手袋もブーツも脱ぐわ！」

葉隠の方を見ると、手袋とブーツがふわふわと浮いていた。

『ホント、その状態だと全然分かんないね』

「……はっ！見ちゃ駄目だからね！」

「いや、見えないし」

声からして少し恥ずかしがっている様子。

しかし、全く見えない。

作戦は、尾白とAで核兵器を守り、姿の見えない葉隠が相手に近付いて捕縛する。

葉隠の方が成功すれば良し。

A達が時間制限まで守り切れれば良し。

しかし、相手も侮れない。

『……？何だろ、急に寒く』

「燈堂さんっ！！」

『っ！？』

尾白の声と同時に、自分達の足元が凍り付いた。

部屋全体も氷が走り、核兵器も凍った。

無線から、葉隠も動けなくなっているようだ。

その時、部屋の外から足音が聞こえて来た。

入って来たのは轟だった。

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