初めまして、よろしく ページ48
空からの来訪者はそのまま社長室へと通された。
何とも言えない物々しい雰囲気だ。
対応は社長がするので、他の社員は事務所で待機をしていた。
私はパソコンに向かい、太宰さんが偽装した報告書に目を通していると、目の端に赤い着物が入った。
横を見ると、鏡花さんが立って居た。
「……あの、先日は」
『あ、ちょっと待って』
慌てて立ち上がって、鏡花さんを連れて応接用のテーブルへ向かった。
衝立で他の社員から見えなくなってから、私は鏡花に向き直った。
『先日の事は、他の人には内緒になっているので』
「……すみませんでした」
小声で私が云ってから、鏡花さんは深々と頭を下げた。
『……命令だったんだから仕方ないですよ。結果、私は無事だったので大丈夫です。あ、申し遅れました。私は美月と云います』
「……泉鏡花です」
『鏡花さん、ですね。これからよろしくお願いします』
私は鏡花さんの手を取って微笑むと、つられて鏡花さんも少し笑った。
鏡花さんとの内緒話が終わった頃、社長室からぞろぞろと来客が出て来た。
賢治さんが先頭を歩き、エレベーターまで送って行くところだった。
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ネコぱふぇ(プロフ) - ステラさん» コメントありがとうございます。続編・番外編もよろしくお願いします。 (2018年10月9日 23時) (
レス) id: c2e869a79d (このIDを非表示/違反報告)
ステラ - すごく面白かったです。(≧∇≦) (2018年10月9日 17時) (レス) id: 62ccad48f7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 美花さん» コメントありがとうございます。喜んで頂けて嬉しいです！ (2018年10月7日 10時) (レス) id: c2e869a79d (このIDを非表示/違反報告)
美花 - 面白かったです。サイコー!(〃^ー^〃)コメントがないのが不思議な位です…。 (2018年10月7日 9時) (レス) id: f78291fe45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2017年10月21日 23時
