彼の少女 ページ36
柱に繋がれた太宰と芥川が対峙していた。
芥川が立ち去ろうとした時、不意に歩みを止めた。
「太宰さん、あの小娘を何時まで傍に置くつもりだ」
「小娘……あぁ、みっちゃんの事かい？」
「あれは、貴方の何だ？」
「そんな事、君に教える義理は無いんだが？」
「……まぁ良い」
そう云うと、芥川がポケットから何かを取り出し、太宰の目の前の地面に転がした。
欠けて壊れたバレッタだった。
何処にでも売ってるシンプルなデザインのものだ。
太宰はそれをじっと見つめる。
見覚えがあった。
「……私を脅しているつもりかい？」
「この程度で動揺しない事は承知している。遅かれ早かれ、あの小娘も同じ道を辿る事に成るだろう」
そう言って芥川は立ち去った。
残された太宰はふぅ……と息を吐いた。
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ネコぱふぇ(プロフ) - ステラさん» コメントありがとうございます。続編・番外編もよろしくお願いします。 (2018年10月9日 23時) (
レス) id: c2e869a79d (このIDを非表示/違反報告)
ステラ - すごく面白かったです。(≧∇≦) (2018年10月9日 17時) (レス) id: 62ccad48f7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 美花さん» コメントありがとうございます。喜んで頂けて嬉しいです！ (2018年10月7日 10時) (レス) id: c2e869a79d (このIDを非表示/違反報告)
美花 - 面白かったです。サイコー!(〃^ー^〃)コメントがないのが不思議な位です…。 (2018年10月7日 9時) (レス) id: f78291fe45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2017年10月21日 23時
