出会い ページ3
取り敢えず窓から太宰さんと共に庭へ出る
『おーい!そこで何やってんだー?』
声を掛けると黒い何かは此方に向かって歩いてきた
?「太宰さん、僕に会ってほしいと云う奴は其奴ですか」
や つ が れ ?
俺が一人で『僕やつがれヤツガレヤツガレ……』と呟いていると、黒い何かが腰に巻き付いた
『!!』
何だこれ
異能力だろうか、いや異能力じゃなかったら怖いな
黒い男の外套から伸びているからきっと外套を操る的な異能力か
太宰「初対面で腰に触れるなんて、大胆だね?芥川くん」
にやにやと此方の顔を覗きこむ太宰さん
気持ち悪いよ。←
そういう問題じゃないと思うんだが
芥川「…太宰さん、其奴女なんですか」
『なぁそれもし俺が女だったら物凄く失礼な言葉だぜおい』
芥川「……」
そっと俺から目線をそらす芥川
何故目線をそらすんだ、そう聞こうと口を開きかけた所で芥川が云った
芥川「女にしては胸がないな、と」
『てッ、手前ぇぇぇえええ!!!!!!!!!!』
俺が女だったらっていう事を考えて発言しろよ
女じゃねぇけど
少し考える素振りをしてから太宰さんが一言。
太宰「そうやって怒るってことは女なの?」
『違う!!』
芥川「じゃあ男か」
『違うっつーの!』
芥川「……オカマか」
『何故そうなる!』
まァ男でもない、女でもないとなったらオカマしかないか。……いや納得するなよ俺
太宰「君を相手にしていると飽きないよ。……芥川くんと一緒ならもっと面白くなりそうだ
──君達、相棒として活動したまえ」
は??
豆腐の角に頭ぶつけたか?←
芥川「太宰さん、よく考えてください。
僕はこんな男なのか女なのかも判らぬ者と一緒に行動するなんて厭です!!」
『おい芥川厭なのは俺も一緒なんだよ手前がさっさと帰れ
と云うかここ一応俺ん家だからな!』
太宰さんが居なくなっていたのに気付いたのは暫く続いていた言い合いが終わってからだった
そして
これが俺と芥川の出会いである
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まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年6月13日 20時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒い木綿豆腐 | 作成日時:2018年5月28日 7時