～芥川の相棒～ (ページ2)

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ニートページ2

ニート。

テレビから流れたその言葉が俺の心に突き刺さる

違う、最近はやる事ないから部屋に引きこもってるだけだ。

そうだ、俺はニートなんかじゃないと自分に言い聞かせる

……ちょっと待て違わねぇよ！

やる事ないから引きこもるって完全にニートじゃねぇか！

一人で自問自答していると虚しいだけなので何かしようと机の引き出しを開けた

まず目に入ったのは大量の半紙。

とてもでは無いが書をやる気にはなれないので半紙は無視

次に見つけたのは風船。

……これは上司に見つかったら弄り倒されるので止めておこう

そして次は布。

いや俺なんで布持ってんの←

その次は本

本でいいわもう……

さあ読もう。そう思った所で部屋の扉がノックされる

ざけんな
なんつータイミングで来やがる

もし上司だったら出ないと不味いので取り敢えず本を置き、扉を開けようと玄関へ向かう……向かうのだが

？「やァ、久しぶり」

開けるのよりも前に扉が蹴破られた

『俺の部屋ぁぁぁあああ!!!!』

？「ちょっと五月蝿いんだけど。というかここはマフィア本部の一室だから楓が使ってても楓の部屋じゃない」

『冷静に突っ込んでンじゃねーよ。……じゃない！どうしてくれんだこれ！！』

用を成さなくなった扉と入り口を交互に指差しながら怒鳴る俺

？「……上司に向かって何だいその態度は

この前やった躾の効果が薄れてきたようだね…？」

躾。その言葉を聞いて思わず肩を揺らしてしまう

コイツの躾はヤバい。

のでこの躾というイベントは回避する

『なん、でもありませんので用件をｵﾈｶﾞｲｲﾀｼﾏｽ』

今日は特に任務など無かった筈だ。
暇潰しか……？

？「最後だけ片仮名だけどまぁいいか。

実はだね、楓に会ってほしい子が居るんだ」

目の前の上司……太宰治は窓の外を指差して云った

なんだ？と思い振り替えって窓の外を見ると……

庭で黒い人形の何かが花の髪飾りらしき物を作っていた