第103話 見たくない ページ5
「────嘘だろ」
足に付いた血を見て�狠�かが襲われた�瓩汎�が認識する。それだけでもおかしくなってしまいそうなのに目の前の光景は神が俺に現実を受け入れろと言っているようで。
後ろにのけぞった体を元の体制に戻し大きく深呼吸しようとするも上手く空気が肺に入っていかない。
苦しい感覚に身悶えしながら目の前の光景ははっきりと見ていた。
「鶯、丸……」
俺が滑った血は鶯丸のものだった。俺の目の前で息絶え横たわる鶯丸の腹から血と共に刀か何かで刺された後抜いて共に出てきたと考えられる臓物も一緒に床に出ていた。
「ぅ、ぉ……えぇ」
咄嗟に口に手を当てるも間に合わなかった。
胃を捻られたような感覚を覚えたと同時に一気に嘔吐する。頭がひどく痛むし目はなんだかチカチカする。
「っ…お前が死んだって事は、彼女も死んだのか」
俺を見つめる新緑の瞳は酷く淀んでもう俺を移さない。逃げたくなる気持ちを抑え壁に手をつき立ち上がり彼女を探すことにした。
「……やけに現実味を帯びた夢だな」
今自分が触れている壁のざらりとした感触も鼻腔を擽る血の匂いもすべてが現実だと思える。
「なんで、俺だけ生きてる…？」
ふと縁側の下まで続く池に目をやる。
月明かりのせいか池の水が赤に染まっている。
「────は？」
月明かりのせいじゃない。誰かの血だ。
血が流れてきた方向に走るように向かう。
知りたくない。
知らなければならない。
知ってどうする？
俺は、どうする？
「────あぁぁ」
掠れた声で悲鳴に近い声をあげる。
そこで俺が見たのは、
誰かに滅多刺しにされた彼女が池に沈んでる姿だった。嫌な予感がして大広間を見て、鳥肌がたった。
「光忠、くり坊、和泉守、皆……」
投げ出されたように横になって皆血を流して息絶えていた。
「ッ誰だよこんなことした奴はあぁあぁあ!!!!!」
怒りに任せて咆哮する。腸が煮えくりかえり目の前が真っ赤に染まる。
「殺す！殺してやる！出て来「よォ」ッ!?」
気がついたのも束の間俺の首に激痛が走り視界が反転する。
────首、はねられた？
「遅せぇよどいつもこいつも。もしもーし見えてるぅ？」
閉じゆく瞼の端でフードのついた黒い羽織を最後に見た。
「…………」
「ありゃ、死んじゃった？脆いなぁ�牴境�
俺みたいなのか突然来て驚いただろ？何たって俺は
鶴丸国永だからな」
────悪夢は、終わらない。
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黒コマ先生 - 続きが見れない｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年1月30日 1時) (
レス) id: 84aaed6e82 (このIDを非表示/違反報告)
はみゅんが - 凛刀さん» コメントありがとうございます！このままは無いです！（笑）これから鶴丸諸々可哀想な展開が続きますが最後は�爐�っと�瓮魯奪圈璽┘鵐匹覆里�(｀･ω･´)激励のお言葉ありがとうございます、楽しんでいただける様に頑張って更新します！ (2017年8月23日 14時) (レス) id: 5290d80f40 (このIDを非表示/違反報告)
はみゅんが - いふじ┏(┏^o^)┓さん» コメントありがとうございます！新章では鶴丸が可哀想なくらい報われなかったり、黒鶴に続いて空狐が出てきたりと絶望が続きますが挽回してくれるのが皆です！（笑） (2017年8月23日 14時) (レス) id: 5290d80f40 (このIDを非表示/違反報告)
はみゅんが - 水李@nﾆｼﾞｮｳyさん» コメントありがとうございます！これから鶴丸がかなり可哀想になる展開が続きますが、きちんと報われるので(たぶん)楽しんでいただける様に頑張って更新します！ (2017年8月23日 14時) (レス) id: 5290d80f40 (このIDを非表示/違反報告)
凛刀(プロフ) - つ、鶴丸ー！！！このまんまなんてないですよね.....(泣) 新章楽しみにしています！作者様の好きなペースで頑張ってください！ (2017年8月21日 21時) (レス) id: ffac510b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はみゅんが | 作成日時：2016年12月15日 19時
