第124話 天照 ページ27
A「……今は会議中です、集中してください」
平静を保ちつつ元の方向へ体を直す。後ろからふーんと退屈そうな声が聞こえてきた。
「今後の方針と政務についてですが」
「まて、話は終わっておらんぞ」
「ですがこれでは埒が明きません、すみませんが話を……」
「そんなことが許させると思っているのか」
「政務なんぞはどうでもいい、本丸襲撃の対策についてだ」
狐面の男が言い終わらないうちに他の審神者が口をはさみ攻撃する。周りの係の人は書類を配っているだけだった。
「ったくよお……一旦落ち着けっての。低級神が」
声を張り上げて天照勝比古がしゃべると質問攻めをしていた審神者は黙り辺りは静寂に包まれる。
A「勝比古さん、言い過ぎでは───」
「あ？黙ってろよ。これじゃ話もクソもねぇだろうが、黒い鶴丸国永なんてどーでもいい。さっきのやつが言ってたように本丸襲撃に備えろよ。霊力あるやつは他の奴らに力貸せ。結界でも張ってりゃ良いんだよ」
少し怒気をはらんだ言い方でめんどくさそうに淡々と話す天照勝比古。先程饒舌だった人も彼には何も言えないようだった。
「俺はもう帰る。資料だけくれや」
音を立てて席を立ち傍にいた係から書類を分取る。
近侍の岩融を連れて暴言を吐きながら会場を出ていった。
「何あれ」
「いくら何でもあれはちょっと……ねえ？」
「知らないのか？彼は────」
ああ、これでは先程と同じではないか。
ため息をつき石切丸さんの方を見る。彼もまた私と同じだった。
天照勝比古と同様に席をたち資料をもらい周りの審神者からの視線を浴びながら会場をあとにした。
A「はあ……皆混乱して話し合うどころじゃないですね」
石切丸「そのようだね。皆も待っていることだし帰ろうか」
そう話し合い1歩踏み出した瞬間────。
「待たれよ」
聞きなれた声がして振り返るとそこには先程天照勝比古と共にいたはずの岩融がどっしり構えて立っていた。
石切丸「キミは…先程の」
「主からだ、話がしたいらしい」
文を渡されどうしたらいいか困っていると、用があるからこれでと行かれてしまった。
石切丸「今日は疲れただろう。帰ってゆっくり休みながら目を通せば良いさ」
差し出された手をつかんで目の前にある鳥居をくぐって私達は本丸に帰った。小夜や五虎退達が出迎えてくれて幸せな気分に包まれた。
────このあと起こる悲劇も知らずに。
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黒コマ先生 - 続きが見れない｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年1月30日 1時) (
レス) id: 84aaed6e82 (このIDを非表示/違反報告)
はみゅんが - 凛刀さん» コメントありがとうございます！このままは無いです！（笑）これから鶴丸諸々可哀想な展開が続きますが最後は�爐�っと�瓮魯奪圈璽┘鵐匹覆里�(｀･ω･´)激励のお言葉ありがとうございます、楽しんでいただける様に頑張って更新します！ (2017年8月23日 14時) (レス) id: 5290d80f40 (このIDを非表示/違反報告)
はみゅんが - いふじ┏(┏^o^)┓さん» コメントありがとうございます！新章では鶴丸が可哀想なくらい報われなかったり、黒鶴に続いて空狐が出てきたりと絶望が続きますが挽回してくれるのが皆です！（笑） (2017年8月23日 14時) (レス) id: 5290d80f40 (このIDを非表示/違反報告)
はみゅんが - 水李@nﾆｼﾞｮｳyさん» コメントありがとうございます！これから鶴丸がかなり可哀想になる展開が続きますが、きちんと報われるので(たぶん)楽しんでいただける様に頑張って更新します！ (2017年8月23日 14時) (レス) id: 5290d80f40 (このIDを非表示/違反報告)
凛刀(プロフ) - つ、鶴丸ー！！！このまんまなんてないですよね.....(泣) 新章楽しみにしています！作者様の好きなペースで頑張ってください！ (2017年8月21日 21時) (レス) id: ffac510b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はみゅんが | 作成日時：2016年12月15日 19時
