第123話 術 ページ26
事件現場の写真のようなリアルなタッチで書かれた絵巻は本丸襲撃の事の重大さを知らせるには十分だった。
私から見えるのは17.18くらいの肩あたりで髪を切り揃えた審神者が無残なまでに刺し殺されている様子と彼女を守ろうとしたのであろう小狐丸の死体が書かれているところだ。
A「(現代でいうカメラと同じ感じなんだ……
本丸襲撃、まさか空狐？)」
一瞬嫌な予感がしたがそれは係の狐面の男によってかき消された。
「本丸襲撃は何者かによる犯行で、一部の者の情報では鶴丸国永と格好が酷似していたそうです」
A「格好が酷似していたというのは彼の羽織や背格好が似ていたということでいいですか？もし鶴丸国永であれば暗闇での襲撃は彼の白髪が目立つ筈です」
「……おっしゃる通りで。何でも黒かったそうなんです、彼」
書類に目を通しつつちらりとこちらを見て答える狐面の男の目は本物の狐の目のように黄金に光る。
「黒い？黒い鶴丸国永ということか？」
平安時代の貴族のような格好の審神者がまた質問し狐面の男は頭に手をやり悩んだ。
A「黒い鶴丸国永……こんな事を言ってしまったら一部の審神者は鶴丸を避けるんじゃないでしょうか」
隣に座っている石切丸さんにひそひそと話すと石切丸さんは頷いて返した。
石切丸「例えば先程の鶴丸国永、彼はどうなってしまうんだろうね。他の審神者も自分の元にいる鶴丸国永もそうなってしまうのではないかと畏怖すら覚えているんじゃないかな」
A「……ブラック本丸」
黒い鶴丸国永と聞いてすぐに浮かんだのがこれだ。
闇落ちしてしまうほど辛い何かがあったに違いない。
「よォ、アンタ備前国の第82番本丸の審神者だろ？」
突然声をかけられ驚いて振り向くと少し長めの黒髪に黄金の瞳、口元から覗く八重歯が特徴的な男性がいた。
A「第45番本丸の審神者さんですか…。私に何か？」
着崩した着物に目が少し隠れるほどの髪を見ておおよその彼の性格は見当がついた。近侍は岩融のようだ。
「俺は天照勝比古(ｱﾏﾃﾗｽ ｶﾂﾋｺ)、かっちゃんとでも呼んでくれや。さっきから気になってたんだがよォ」
私よりも上の席に座っている彼がずいっと私の顔をのぞき込む。
「アンタ、狐の匂いがするな。しかも相当タチが悪い奴だ」
A「ッ!?」
突然空狐のことを指摘され動揺する。私の反応を見て彼はにやりと笑ってギザギザの歯を見せた。
「匂うんだよ、アンタ」
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黒コマ先生 - 続きが見れない｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年1月30日 1時) (
レス) id: 84aaed6e82 (このIDを非表示/違反報告)
はみゅんが - 凛刀さん» コメントありがとうございます！このままは無いです！（笑）これから鶴丸諸々可哀想な展開が続きますが最後は�爐�っと�瓮魯奪圈璽┘鵐匹覆里�(｀･ω･´)激励のお言葉ありがとうございます、楽しんでいただける様に頑張って更新します！ (2017年8月23日 14時) (レス) id: 5290d80f40 (このIDを非表示/違反報告)
はみゅんが - いふじ┏(┏^o^)┓さん» コメントありがとうございます！新章では鶴丸が可哀想なくらい報われなかったり、黒鶴に続いて空狐が出てきたりと絶望が続きますが挽回してくれるのが皆です！（笑） (2017年8月23日 14時) (レス) id: 5290d80f40 (このIDを非表示/違反報告)
はみゅんが - 水李@nﾆｼﾞｮｳyさん» コメントありがとうございます！これから鶴丸がかなり可哀想になる展開が続きますが、きちんと報われるので(たぶん)楽しんでいただける様に頑張って更新します！ (2017年8月23日 14時) (レス) id: 5290d80f40 (このIDを非表示/違反報告)
凛刀(プロフ) - つ、鶴丸ー！！！このまんまなんてないですよね.....(泣) 新章楽しみにしています！作者様の好きなペースで頑張ってください！ (2017年8月21日 21時) (レス) id: ffac510b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はみゅんが | 作成日時：2016年12月15日 19時
