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渡辺side
「 ありがとう、翔太くん 」
渡辺「 うん。お茶でいい？」
「 大丈夫 」
渡辺「 座ってな、持ってくから 」
「 うん 」
ショーパンに俺のパーカーを見に纏って
ソファに体育座りしてるA
すらっと伸びる真っ白な脚
お風呂上がりでちょっと赤い顔に潤んだ目
俺のスイッチを入れるには十分すぎた
渡辺「 どうだったの？打ち合わせ 」
平然を装って隣に腰かけるけど
全然落ち着かない、ドキドキしまくりなんだけど
…こいつ、こんな色気あったっけ
「 うん…断りたいくらい不安 」
渡辺「 資料見たけどさ…なんか、うん、攻めてんな結構 」
「 今までの人も皆同じだった。まぁ、そういう特集だからね…仕方ない 」
渡辺「 出来そう？」
「 出来るも何もそういう経験無いし…想像でしか話せないのに想像もできない。…さすがに、子供過ぎかな 」
渡辺「 …そっか、」
「 はぁ…こういう時大人はお酒で誤魔化すんだろうなぁ 」
渡辺「 飲んでみる？」
「 …まだ19だよ、」
渡辺「 ん、ちょっとまってて 」
あのまま隣にいたら俺が吸い込まれる
なんだ、全然そういう表情出来んじゃん
でも仕事がハジメテって女の子にとっては辛いだろうな
まぁ、本当にやるわけじゃないだろうけどさ
それでもしんどいよな
…俺、貰っていいかな、
大切にする自信しかないんだけど
多分Aのこと、恋愛として好きなやつもいれば
妹のように可愛がってるやつもいると思う
俺は…前者、誰にも取られたくない
渡辺「 ほれ、これなら飲めると思うよ 」
「 あ、これ 」
渡辺「 ほぼジュースだからさ 」
「 いいの？」
渡辺「 俺しかいねえから。あ、お前外でポロッと言うなよ？」
「 …ありがと、翔太くん 」
渡辺「 ほら、乾杯 」
「 ん、乾杯 」
嬉しそうにお酒を飲み始めるA
「 …おいしい、」
こうやってどんどん俺と初めてを共有して欲しい
渡辺「 A、俺が教えていい？」
「 ん？」
渡辺「 お前に、オトナなこと 」
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作者名：くろみちゃん | 作成日時：2021年2月1日 0時
