もし君がいなければ【青】

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翔太side





渡辺「 は？」




ずっと気になってた彼女の容態




田中「 …そういうことなんで、」




全然樹の言葉が理解できなくて




渡辺「 …何も覚えてないの？」


田中「 仕事のことは、なんも 」


渡辺「 俺らのことも？」


田中「 …うん。俺と北斗はただの高校の先輩って 」


渡辺「 グループのことも？」


田中「 残念だけど、1ミリたりとも。橋本さんとか堀さんとか他のメンバーさんのことも…何も 」


渡辺「 んだよそれ、せっかくここまでA、、
…クソっ！！」




話を聞かなくてもニュースを見るだけで感じてた
Aの努力とその結果

確実にグループを大きくしたのは日向Aの存在だ




岩本「 慎太郎は？」


田中「 休みの日はずっと付きっきり 」


深澤「 そっか…樹は？大丈夫？」


田中「 俺は…うん、大丈夫 」




俺には何が出来る？

好きな女1人も支えられないでなんだよ
まじでダセェやつじゃん、俺




渡辺「 …なぁ、会えない？」


深澤「 何言ってんの？翔太 」


渡辺「 会いたい 」


田中「 …辞めといた方がいいかと 」


渡辺「 どうしても？」


田中「 傷付くのはしょっぴーだけじゃない 」


渡辺「 …っ、」


岩本「 翔太、今はやめよう。俺らも大事な時なんだし 」


渡辺「 でも！」


岩本「 俺ら！新体制なったばっかじゃん…もうすぐライブだってあるし歌舞伎だって終わってない。Aに会うまでに、デカい男になるんだろ？」


深澤「 …俺も、今は照に賛成かな 」


渡辺「 …っ、なんで、」


深澤「 うん、悔しいよな 」


田中「 また、何かあったら報告するから 」


深澤「 よろしくね 」




この時の俺は、何もかも見失ってたと思う


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