すのーまんとおぴめちゃん３ (ページ11)

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深澤side

翌日、早朝からAの怪我の精密検査が行われた

『 …やはり、我々では責任は取れません』

滝沢「コルセットやテーピングでは乗り切れないでしょうか？」

『出来なくはないですが、芸能人生長い目で見たら避けたい道です』

マネ「足のひびって結構酷いですか？」

『 SnowManさんの運動量を考えると、ひと公演やるだけでも… 』

「やります」

滝沢「 A焦るな」

「大丈夫、1人で動けるし痛いのなんて慣れてる」

マネ「でもな、お前」

「ヒールでしょ？必要最低限にするから」

『アクロバットもダメです、ヒールだって本当は全部やめてほしいくらい』

「 …っ、アクロバットはやりたい、」

滝沢「お前なぁ」

「だって最後だもん！デビューライブはもう無いんだよ！？だったら私はここで倒れたっていいからやりきりたい」

マネ「お前スケジュールぱんぱんなのわかってる？」

「アイドルなんだからライブ優先させてよ！？」

あまりここまで怒る彼女は見たことがなかった

スケジュールの事で文句を言ったことも
事務所の方針に嫌な顔をしたことも無い

そんな彼女が、本気で倒れる気で挑もうとしてる

最年長として何が正解なのかはわからないけど
…ずっと守ってきた俺としては、ここで倒れて欲しくない

『でもねAちゃん』

深澤「 …アクロバットは減らす」

マネ「深澤？」

深澤「演出も変えられるところは変える。でも、Aがどうしても譲れないもの2つだけは聞いてあげる。その代わり他は大人しく言うこと聞いて

…これが聞けないなら、ライブは中止」

「 …っ、ふっかさん、」

深澤「 A、ここで倒れていいなんて悲しいこと言わないでよ」

先生と完全にNGなもの
彼女がどうしても譲れないもの

色々と打ち合わせをして無事に構成が決まった

本当に大変なのはここからだった

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