すのーまんとおぴめちゃん２ (ページ4)

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深澤side

完全におかしいと気付いたのは
公演が始まって1ヶ月くらいのとき

楽屋で飯食ってたんだよね

A、ひとりだとなんもしないだろうから
楽屋は俺らと一緒にしてもらって

「 …っあべべ、ここは？」

阿部「こっちがこうなるから…大丈夫？どうした？」

「なんでもないっ、ごめんなさい」

確か阿部ちゃんと宿題やってたのかな
そしたらさ、いきなり泣き出しちゃって

そらそうよ、まだ中学生の女の子がさ
たくさんの男バックに座長だよ？

怖いに決まってんじゃん

深澤「 A～ちょっと疲れちゃったね。少し寝よっか。頭スッキリするよ？」

「 …っもうすぐ、テストだから、、」

阿部「焦っても頭入らないし！ゆっくり休むのも大事だよ？」

「でも… 」

渡辺「よし、寝るぞーA。お前の布団俺が貰っちゃうぞ」

「っ、寝る、」

深澤「うん。おやすみ」

頭を撫でてあげて布団に向かうのを見送れば
あとは翔太に任せて作戦会議

岩本「 …やばいね、あれ」

宮舘「スタッフさんが悪口の手紙弾くの忘れちゃったらしくて…ダイレクトに読んじゃったんだよね」

深澤「もうさ、それすらいじめに聞こえてくるわ」

阿部「学校の勉強も舞台でついていけてないのにテストあるからって…公立だとあまり考慮して貰えないのかも」

岩本「休演日にまとめて受けてくるんだっけ？」

阿部「うん。そう聞いてる」

佐久間「もう見てらんないんだけど」

宮舘「でも、本番は絶対完璧だよね、恐ろしい… 」

そう、熱があろうと怪我してようと
絶対完璧にこなすのがA

子供ながらどこにそんな根性あるの？
みたいな雰囲気だったのよ

渡辺「誰か～袋と水～」

深澤「はいはい？」

阿部「 …寝れなさそうだね、相談してくるわ」

岩本「俺も行く」

どうしたらいいのかこの時の俺らは全然わからなくて
頼りにならないダメダメ兄ちゃんたちだった

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