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大谷「結局帰るんだね」
「そりゃそうやろ」
大谷「もしかしたらこのまま残るかなぁとか思ってた」
「まさか」
日本への帰国、バスが出発するまでの僅かな時間に挨拶にまわってた私は最後に訪れた翔平の元に居た。
一足先に挨拶を済ませたダルさんも、タツジも笑顔でまた再会出来る日を約束して、少しばかり寂しい気持ちにもなった。
大谷「Aならこっち残れると思ってたんだよねぇ」
「いや、すぐシーズン始まるし
それにメジャー来い言われても無理や」
大谷「それ何を理由に言ってるの
性別?実力?
そんなの昔からひっくり返してきたじゃん
挑戦するなら今がチャンスだよ」
軽口で言ってるけど、それが冗談でないことは分かる。
この人はいつだって本気だから。
「世界一になれた
でもまだ私は日本一になれてない
私が阪神タイガースを日本一にさせる」
"だから日本に帰る"
「私さ、タイガース好きなんよね」
日の丸を背負い、世界と戦って改めて強く認識したのは自分の居場所だった。世界一へ輝いたこのチームと同じくらい、タイガースのチームが好きらしい。
「野球やってればまた翔平とも戦えるでしょ
だからもっともっと強くなってよ
絶対、私も負けへんから」
大谷「……はぁ、そんな顔されたら何も言えないじゃん
でもそれが俺が好きなAだしなぁ」
「…前から思ってたんだけどさ、
ちょいちょい挟んでくるそのアピール何なん
翔平って私の事好きなん?」
冗談半分で聞いた問い掛けに応える事無く、
いつの日と同じように思い切り抱き締められた。
大谷「元気でね、A」
静かな声が聞こえた後、おでこに唇が触れた。
「えっ、」
大谷「どうしたの、アメリカじゃ挨拶だよ?」
呆気に取られる私を他所に、
してやったぞというイタズラ小僧の表情を向ける翔平。
「……こっち向けアホ」
強引にこちらを振り向かせ頬に触れた。
大谷「…っは?」
「じゃあ、またね」
つい数秒前の自分と同じ顔をする翔平を後ろにその場を去った。
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まめだいふく(プロフ) - ココさん» コメントありがとうございます。今後のお話の中で書いていこうと考えていましたのでお時間掛かるかもしれませんが気長にお待ち頂けたらと思ってます。 (12月8日 23時) (レス) id: da2dc5ac0c (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふく(プロフ) - 大阪谷さん» コメントありがとうございます。今後ともお楽しみ頂けましたら何よりです。 (12月8日 23時) (レス) id: da2dc5ac0c (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - とっても面白くて2周してしまいました🥹🥰もし可能でしたら藤浪選手とのお話もいつか見てみたいです! (12月1日 8時) (レス) @page30 id: ffcb459d95 (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - えぐいおもろいです! (11月26日 19時) (レス) @page26 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふく(プロフ) - もちひじさん» コメントありがとうございます。引き続き楽しんで頂けたら幸いです。 (11月20日 17時) (レス) id: da2dc5ac0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめだいふく | 作成日時:2023年11月14日 13時