One ball concentric.

#夢の続き ページ24

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"もっと野球は楽しいことを証明しよう"

"全部、勝てばいいよ"






私はきっと恵まれ過ぎてる。






もし、人生をやり直せると言われても同じ道を選ぶだろう。
私はまた私の人生の中で彼等と出会う。




大谷「A」


泥まみれのユニフォームの翔平に託されたのはこの試合のクローザー、柔らかな笑顔を魅せる彼に昨日と同じように思い切り拳を出した。



「うん、行ってこい！！」


コツンと音を立てて合わさった拳を下ろして、
私も守備へついた。









世界一まで
ひとつ、ひとつ、確かにアウトを重ねていく。







_三振っ！！！日本世界一奪還です！！




自分の守っていたレフトに一礼した後、
みんなが集まるマウンドへ全力で駆け出した。




「A」
「アリス」
「アリスさん」



何度も私の名前を呼んでくれる彼等に思いっ切り飛びついた。



「ありがとう……っ！！」





賞賛の拍手も、この瞬間を収めるカメラの音も、
何もかもが遠く聞こえる。






大谷「Aっ！」


振り向くより早くじんわり伝わると体温に応えるように同じくらい強い力で抱き締め返した。



「……ナイスピッチングっ、翔平！！」



大谷「Aこそ、ありがとう

このチームを支えてくれてありがとう」










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