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浮気9 ページ10

〜黒尾side〜
朝一でAの自宅を訪れてみたが、家には居らず。






電話も繋がらない。








メッセージも幾ら送っても、勿論返信は無いし。










「本気でヤバい状況だよな、これ・・・・」










取り敢えず職場に来てはみたものの、何一つ仕事が手につかない。







俺の家で半同棲生活を送っていたAが、自身の自宅以外の場所に行くことが考えられない。









だが、現に家には居ない。








と、なると何処だ。







研磨の家か?





それとも夜久か?







いや、突然家に突撃出来るほどの仲の良さでも無かっただろうし、それは無い。









「いや、待てよ」










一人居たな。









俺はスマホを手に取り、その人物へと電話をかける。









『もしもし』

「赤葦? 悪いな、朝から」

『大丈夫ですけど、何かあったんですか?』











赤葦京治。








Aが大学二年の時に、同じサークルで仲良くなった後輩。








そして、元梟谷のセッター。









「あのさ、そっちにAがお邪魔してたりしない?」

『あぁ。 しますね。 うちに居ますよ』









ビンゴ。







「迷惑かけて悪いな! 今日A迎えに行くから、仕事終わる時間教えt『無理ですね』ッ」








俺の言葉を最後まで聞かず、遮る赤葦。







「は? 何が無理なんだよ」

『関係の無い俺が言うのもあれですけど・・・・黒尾さん、取り返しのつかない事した自覚持った方が良いと思いますよ』








冷たく言い放たれた一言。








そんな事言われなくても分かってる。








分かってるから、こうして探して、もう一度話をしようとしてるんだろ。









「お前に関係ないだろ」

『関係無いですよ。 けど、大事な先輩が一人で泣いてるの見たら、流石に言いたくもなります』






その言葉で込み上げていた怒りが一気に冷めた気がした。







どれだけ喧嘩しても、






俺が女を抱く姿を見ても、







怒る姿勢は見せても、泣いたりなんてしなかった。








そんなアイツが、泣いてた?







いつ?






どこで?








「泣いてたって・・・いつ・・・」

『昨日の夜、リビングのソファーで』








そこまで聞いた瞬間、俺は自覚した。






愛情の確かめ方の間違いが、どれだけアイツを傷つけていたか。

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黒輝 累(プロフ) - mikittyさん» 嬉しいです!!!高評価&お気に入りありがとうございます!これからも宜しくお願いします! (3月5日 19時) (レス) id: 915107712a (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お気に入りと高評価しておきました!またの更新楽しみにしております! (3月5日 16時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒輝累 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年3月4日 8時

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