浮気8 ページ9
朝起きて、スマホを見ると。
不在着信78件
メッセージ通知280件。
え、なに？
メンヘラ彼女ですか？
着信拒否してしまえばいいんだろうけど、まだそこまでの踏ん切りが付いていないのが正直な気持ち。
だけど、
「此処までだと、流石にキモイな。」
ソファーで寝たせいで体が痛い。
そんな事を考えながら、通知ばかりのスマホを放り投げ、立ち上がり、仕事へ行く支度をする。
「Aさん、おはようございます」
「おはよう、赤葦」
赤葦が寝ている寝室に入ると、ベッドメイキングをしている赤葦と遭遇。
朝からキッチリしてんな〜。
「スーツ、そこに掛けといたのでどうぞ」
「マジでいい嫁になるよ、赤葦。 俺が引き取ってやろうか？」
「遠慮します。 間に合ってるんで」
「うわぁ、冷てぇ〜」
借りていた寝間着を脱ぎ捨て、スーツに着替える。
そして、
赤葦と共に、もう一度リビングへ戻る。
朝食の準備をする赤葦。
その横で俺は珈琲を入れる。
「Aさん」
「ん〜？」
「黒尾さん。絶対、Aさんの事諦めないと思うんですけど」
「それな〜。不在着信と通知の量が、メンヘラ彼女並にヤバかった〜」
「････うわぁ。」
すっごい冷たい目が此方に向けられる。
いや、そんな目で見ないで？
俺じゃないから。
縋りついてるの俺じゃないから！
「そんな目で見るなよ」
「いや、本気で気をつけて下さいね」
「心配なら、帰り迎えに来てくれても良いんだぞ」
「容赦なく後輩をパシリにするの、止めて貰えます？」
そう言いながらも「何時に仕事終わりますか」と聞いてくれる当たり、流石赤葦だなと思う。
此処まで後輩に甘えていい物かと思うけれど、凄く助かっているのが本音だ。
たぶん一人だったら、今こうして笑って話せていないと思うから。
「ありがとう、赤葦」
「何ですか、突然」
「いや。 お前が居て良かったなと思って」
「別に良いですよ。 先輩の面倒見るのには慣れているので」
赤葦京治。
「やっぱりお前、イケメンだわ」
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黒輝 累(プロフ) - mikittyさん» 嬉しいです！！！高評価＆お気に入りありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (3月5日 19時) (
レス) id: 915107712a (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お気に入りと高評価しておきました！またの更新楽しみにしております！ (3月5日 16時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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