浮気7 ページ8
〜貴方side〜
「赤葦、悪いな。 泊めてもらって」
「いいですけど、自分の家に帰らないんですか？」
「100％の確率で、明日黒尾がうちに乗り込んでくる！」
「凄い自信ですね」
「5年という月日はだてじゃない☆」
あの後、車の中で赤葦にお願いし、暫く赤葦の家に泊めてもらうことになった。
日を見て、軽く荷物も取りに行かねぇと。
赤葦の家は、予想通りめちゃくちゃ綺麗で整理整頓がキチンとされていた。
流石の一言に尽きるわ、この男。
「Aさん、余り物で良ければ適当に晩御飯作りますけど」
「え、いいの？！ 悪いな！」
「自分がやるって言わないあたり、流石ですね」
「人様のキッチンほど、未知の空間はねぇと思ってる」
リビングのソファーで寛ぎながら、台所に立つ赤葦を眺める。
別れたのは俺の意思だけど、やっぱりまだ実感が湧かないな。
二人で遊びに行った時とか、
家でご飯食べる時とか、
アイツが俺に向ける視線、
声、
仕草、
どれをとっても浮気するような奴の行動には見えなかったんだ。
けど、現実的な話。
めちゃくちゃ浮気されてた訳で。
「分かんねぇな」((ﾎﾞｿｯ
「何がですか？」
「････。何でもない。 てか、近い」
天井を見ながら独り言を呟いていると、皿を持った赤葦が顔を覗き込んでくる。
大学で仲良くなった時から思っていたが、
コイツのパーソナルスペースはどうなってんだ。
何か、全部近いわ((
「ご飯出来ました。 スパゲティですけど、良いですか？」
「最高！ ミートスパゲティが良い！」
「言うと思いましたよ。 どうぞ、チーズ多めです」
「流石。俺の後輩！完璧だ！」
人の事をよく見ている赤葦は、俺の好みもしっかり把握してくれている。
言わなくても良いって素晴らしい。
「お前が俺の恋人なら、苦労せずにすんだのにな」
「てしょうね。 見る目無いんですよ、Aさん」
「うわぁ、容赦ねぇー」
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黒輝 累(プロフ) - mikittyさん» 嬉しいです！！！高評価＆お気に入りありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (3月5日 19時) (
レス) id: 915107712a (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お気に入りと高評価しておきました！またの更新楽しみにしております！ (3月5日 16時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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