13. 〜灰塵〜 ページ41
「博士、結果と言うのは…」
「君の血の成分を調べたんだよ。これ見て!」
散らかった机の上に置かれた顕微鏡を覗いてみると、真っ赤な物の中に白い物がうようよと動いていた。
「これは…」
「この顕微鏡は特殊でね。灰塵を見ることができるんだ」
ヨハネスが少し度を強くすると、その白い物がよりはっきりと見える。
それは彼女も以前怠惰組から教えてもらった灰塵と言うものだった。
「前嫉妬のサーヴァンプとかサブクラスの血も調べたんだけど、吸血鬼の血にはその灰塵がいるらしい。それは普通のサブクラスの。君も普通に灰塵は見えるんだろ?」
「はい…漂っているのを何度か見たことがあります」
「それで、こっちが君の血なんだけど…」
ヨハネスはそう言ってプレパラートを取り替え度を
合わせ始めた。
「これがまたすごいんだよ!」
彼女が覗いてみると、先程と同じように灰塵が見えた。だが、何か違う。
「あっ!」
「何かわかった!?」
「この灰塵…クロみたい!」
先程の灰塵とは違い、その灰塵たちは眠たそうに欠伸をしていたり、ゴロゴロしたり、眠ったりしている。形もよく見れば普通の灰塵とは違ってネコミミがついていた。
「そう!どうやら真祖には特別な灰塵が入ってるみたいでね。嫉妬のサーヴァンプのもよく似たやつがいたんだ。怠惰のサーヴァンプの血を見たことないから分からないけど、君の血の中には怠惰の灰塵が入ってるんだよ!
やっぱり君は特殊だ〜!!あぁ…!汝は泣くほど美しい…」
興奮しているヨハネスをほっておき、ジェジェも顕微鏡を覗いて確認していた。
「また今度怠惰の血を採取したいな〜!他のサーヴァンプでも試してみたいし!
あ、でも灰塵が抜けた傲慢、強欲、色欲からはとれないのかな?それも試してみたいなぁ〜!!」
彼女は楽しそうにするヨハネスを見て、サーヴァンプ達が嫌がりながら採取される姿を想像して苦笑いを浮かべた。
(これが私とクロを繋げてるものなのかな…)
「あれ…?」
「どうしたのラーヴァンプ?」
彼女の頭の中にある考えが浮かんだ。
「………博士、もしかしてーー」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
分かりづらくてすみません…。
簡単に言えば、真祖と下級吸血鬼の体の中の灰塵は違い、ラーヴァンプである夢主ちゃんは真祖であるクロの灰塵と同じ形をしているのではないかということです。
勝手な設定です…すみません…。
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星歌(プロフ) - モカエルさん» ですよね!!御国さんの気持ちがこもってて歌なのに嘆きや願いのように聞こえて…!お仲間です(=´∀`)人(´∀`=) (2017年5月13日 12時) (レス) id: bce31303ae (このIDを非表示/違反報告)
モカエル(プロフ) - 0からの旅立ち聞くと私も泣きます!仲間がいてよかった (2017年5月13日 11時) (レス) id: e5e3beec5e (このIDを非表示/違反報告)
シン - はい。頑張ってくださいが (2017年5月12日 7時) (レス) id: b03b29b404 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - シンさん» そう言っていただけるなんて…私は幸せですね…!これからさらに盛り上がっていきます!!毎日更新頑張るのでよろしくお願いします!! (2017年5月12日 2時) (レス) id: bce31303ae (このIDを非表示/違反報告)
シン - あああああああああっっっっっ続き読みてーーーー (2017年5月12日 0時) (レス) id: b03b29b404 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星歌 | 作成日時:2017年4月24日 18時