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12. 〜幸せの絵〜 ページ37

「真昼のやつ…」


「まあまあクロ、偶にはお散歩もいいじゃない。抱っこしてあげるからおいで?」









2人はゆったりと河川敷を歩いていた。
クロは彼女の腕の中で大人しくして、途中すれ違う女子高生や子供に撫でられる。
彼女もその光景がどこかおかしく、くすくす笑って見ていた。









「ちょっと休もっか」



2人は傾斜になっている芝生の上に腰を下ろした。
2人の目には、河川敷で野球をする子供達や、立ち話をする母親たち、仲良く夫婦でウォーキングをする老人たちが映っている。





「幸せな光景だね」



彼女がポツリと呟いた。



「まるで絵見たいな。
なんて言うのかな…暖かい感じがするの。
私はもう人間じゃないのに…クロや真昼くんたちといると、自分もその幸せの一員になれてる気がして…。幸せの絵に入れてる気がして…。その絵が私は好き」





クロは彼女を見上げた。
沈みかけの僅かな夕日に照らされ、優しく微笑む彼女を見て、クロの胸は高鳴った。

クロは一度キュッと唇を噛むと、意を決して口を開いた。









「……好き、だ…」





その時夕日が沈み、世界から日が消える。
クロはポフンッと人間の姿に戻り、もう一度はっきりと言った。









「好きだっ…」





2人の間に風が吹き抜け髪が舞い上がる。

赤と黒の瞳が真っ直ぐにお互いを映していた。

12. 〜嬉しいよ〜→←12. 〜背中を押そう〜



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星歌(プロフ) - モカエルさん» ですよね!!御国さんの気持ちがこもってて歌なのに嘆きや願いのように聞こえて…!お仲間です(=´∀`)人(´∀`=) (2017年5月13日 12時) (レス) id: bce31303ae (このIDを非表示/違反報告)
モカエル(プロフ) - 0からの旅立ち聞くと私も泣きます!仲間がいてよかった (2017年5月13日 11時) (レス) id: e5e3beec5e (このIDを非表示/違反報告)
シン - はい。頑張ってくださいが (2017年5月12日 7時) (レス) id: b03b29b404 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - シンさん» そう言っていただけるなんて…私は幸せですね…!これからさらに盛り上がっていきます!!毎日更新頑張るのでよろしくお願いします!! (2017年5月12日 2時) (レス) id: bce31303ae (このIDを非表示/違反報告)
シン - あああああああああっっっっっ続き読みてーーーー (2017年5月12日 0時) (レス) id: b03b29b404 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星歌 | 作成日時:2017年4月24日 18時

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