番外編 ゴールデンウィーク3 ページ28
「ううっ…!ひっく…!ごめんなさい…イチゴ潰して…。服にも…つけちゃって…!」
「そ、そんなこと気にしなくていいから!」
「そ、そうだよ!頼んだおじさんが悪いんだからね」
「ほらほらお嬢さんもう泣かないで〜誰も怒ってないから〜」
彼女は真昼と農家のおじさんおばさんにあやされ中。クロはそれを足元から見守っていた。
彼女のトレードマークである真っ白のワンピースは胸元から腹に辺りまでにかけてイチゴの赤で真っ赤に染まってしまっている。
(こりゃ真昼とるの大変だろな…。ドジっ子め…あんまわんわん泣くなよ…)
いくら待っても泣き止まない彼女を見兼ねて、クロは誰にも見られないように倉庫の裏で人間の姿になり、彼女の元へ行った。ちょうど雲が出て、動物にも変身しない。
「A…」
「クロ…ううっ!」
真昼と農家のおじさんおばさんは急に登場した人間のクロにびっくりしていたが、クロはそれに構うことなくジャケットを脱いで彼女に着せた。
「もう泣くな…どうせ潰れていいイチゴだったし、服なんて主夫の真昼が綺麗に洗ってくれるだろ…。これ着てていいから服隠しとけ…」
「でも…クロの服汚れちゃう…」
「いいから…俺のも真昼お母さんが洗ってくれるだろ…」
「誰がお母さんだっ!!」
真昼のツッコミも華麗にスルーしながら彼女の頭を撫でると、やっと涙も止まりニコッと笑った。
「クロありがとう!」
「おう…」
(かわいいやつ…)
「よかったよかった!彼氏さんありがとね」
「か、彼氏ぃ!?///」
「おや、違うのかい?仲よさそうなカップルだと思ったんだけど」
「クロは、か、かかか彼氏じゃないですー!!///」
あわわわー!と顔を真っ赤にさせながら言う彼女に少しモヤモヤして嬉しいような悲しいような、気持ちのよくわからないクロ。
(お前がよければいつでもなるけど…///)
その頰は確かに赤みを帯びていた。
おまけ
「あま〜い!」
「うま…」
「やっぱりイチゴはいいな!」
「真昼ママ、ジャムも作ってくれ…」
「私イチゴのタルト作ってみたいです真昼ママ!」
「誰がママだーっ!!」
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ゴールデンウィークのお話でした!
イチゴ狩りいいですね〜。
皆様も、このゴールデンウィークに素敵な思い出をおつくりください!
これからもよろしくお願いします!!
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星歌(プロフ) - モカエルさん» ですよね!!御国さんの気持ちがこもってて歌なのに嘆きや願いのように聞こえて…!お仲間です(=´∀`)人(´∀`=) (2017年5月13日 12時) (レス) id: bce31303ae (このIDを非表示/違反報告)
モカエル(プロフ) - 0からの旅立ち聞くと私も泣きます!仲間がいてよかった (2017年5月13日 11時) (レス) id: e5e3beec5e (このIDを非表示/違反報告)
シン - はい。頑張ってくださいが (2017年5月12日 7時) (レス) id: b03b29b404 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - シンさん» そう言っていただけるなんて…私は幸せですね…!これからさらに盛り上がっていきます!!毎日更新頑張るのでよろしくお願いします!! (2017年5月12日 2時) (レス) id: bce31303ae (このIDを非表示/違反報告)
シン - あああああああああっっっっっ続き読みてーーーー (2017年5月12日 0時) (レス) id: b03b29b404 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星歌 | 作成日時:2017年4月24日 18時