☆お気に入り50人突破記念☆ クロ 〜プレゼント3〜 ページ15
「A…」
クロは机を拭いていた彼女に声をかけた。
その声は少し震えて聞こえる。
「ん?どうしたの?」
「これ………」
クロはナイロン生地のピンク色の小さな袋を取り出した。
「えっ?」
「お前に…」
「私に?」
彼女は袋を受け取ると開けていいか尋ね、コクンと頷いたクロを見てから袋を開けた。
「わぁ…!」
中から出て来たのは小さな黄色い花の飾りがついた金色のチェーンのペンダント。
「これ、私に?クロが選んでくれたの?」
「おう…。前のやつ、あの時砕けちまったから何か
新しいのどうかなと…。安物だけど…」
「すごくかわいい…!ありがとう!!」
彼女は嬉しそうにお礼を言った。
クロもそれを見て口元を緩ませる。
「この花…スイセン?」
「…っ!お、おー…よく分かったな…」
「お花は大好きだから。黄色いスイセン…私好きよ」
「よかった…」
「大事にするね!リーちゃんに見せてくる!」
「おー…」
大事そうに胸に抱えて走っていく彼女をクロは愛おしそうに見つめた。
それを見ていた真昼とロウレス、マックスはニヤニヤとする。
「兄さんって意外と大胆なんすねー。ペンダントをプレゼントするとか」
「え?何か意味あるのか?」
「ペンダントやネックレスを女の子にプレゼントするってのは、『永遠に繋がっていたい』とか『ふたりの絆を深めたい』とか可愛らしいのもあるんすけどー…『束縛したい』とか『独占したい』とかって意味もあるんすよね〜♪」
「そうなのか!?クロって意外と大胆なんだな…」
「流石獅子っす」
「まぁ、もしかしたら何にも考えてなかったりしてな…」
マックスのその一言にありえると頷く2人。
実はその通りで、クロはペンダントを贈ることにそんな意味があるとは知らなかった。
だが…それとは別に。
(気づいてねーよな…流石に…)
少し残念そうに肩を落とすクロ。
(クロ…花言葉知ってて渡してるのかな?)
ドキドキと高鳴る胸をペンダントを握った手で押さえる彼女。
((黄色いスイセン…))
黄色いスイセンの花言葉
「もう一度愛して」「愛に応えて」
「リーちゃん見て!クロがペンダントくれたの!」
「えぇ!?クロさんって意外と大胆!!」
それから彼女の首元には常に、想いを乗せた黄色いスイセンが輝いていた。2人の恋心を秘めながら…。
〜〜〜
記念のお話感がないですね…すみません!
明日は椿です!
☆お気に入り50人突破記念☆ 椿 〜ダッツを食べて〜→←☆お気に入り50人突破記念☆ クロ 〜プレゼント2〜
79人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星歌(プロフ) - モカエルさん» ですよね!!御国さんの気持ちがこもってて歌なのに嘆きや願いのように聞こえて…!お仲間です(=´∀`)人(´∀`=) (2017年5月13日 12時) (レス) id: bce31303ae (このIDを非表示/違反報告)
モカエル(プロフ) - 0からの旅立ち聞くと私も泣きます!仲間がいてよかった (2017年5月13日 11時) (レス) id: e5e3beec5e (このIDを非表示/違反報告)
シン - はい。頑張ってくださいが (2017年5月12日 7時) (レス) id: b03b29b404 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - シンさん» そう言っていただけるなんて…私は幸せですね…!これからさらに盛り上がっていきます!!毎日更新頑張るのでよろしくお願いします!! (2017年5月12日 2時) (レス) id: bce31303ae (このIDを非表示/違反報告)
シン - あああああああああっっっっっ続き読みてーーーー (2017年5月12日 0時) (レス) id: b03b29b404 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星歌 | 作成日時:2017年4月24日 18時