7.暴走 〜自分の出来ること〜 ページ26
「いらっしゃいませー!」
今日も彼女は元気に働く。
自分がラーヴァンプと言う、サーヴァンプでもなく、サブクラスでもない、特別な吸血鬼だと知ってからも、日常は変わることがなかった。
ただ、彼女の中で自分とは何なのかと言う問が日々頭をよぎることがあった。
ヨハネスに調べてもらってはいるものの、未知なる存在の為、結果はすぐに出そうもない。
(今はただ、自分の出来ることをしよう)
彼女はそう、自分に言い聞かせていた。
「Aちゃん?」
「っ!?…どうしたの?リーちゃん」
「どうしたのはAちゃんだよー。さっきからぼーっとしちゃってどうしたの?」
「えっ?」
心配そうにリーズルは彼女の顔を覗き込んでいた。
どうやら、いろいろ考え事をしているうちにぼーっとしてしまっていたようだ。
彼女は心配させないように笑顔を作った。
「大丈夫だよ。ちょっと気がぬけちゃってただけだから…」
「そう?何かあったら言ってね!」
リーズルは彼女の背中を軽く叩き、安心させるように言った。
彼女がラーヴァンプであることを、エーデルワイスのみんなには言っていない。まだよく分からない存在なので、言わない方がいいだろうと判断した。
(それに…クロとのこともあるし…ね)
リーズルが注文を取りに行ったあと、ため息を1つはいた。
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星歌(プロフ) - [ ]さん» 全然生意気ではありませんよ!気になることがあったら質問してくださると今後の改善にもつながるので、ありがたいです!お褒めの言葉ありがとうございます!!どうぞ、これからもよろしくお願いします! (2018年12月25日 22時) (レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - [ ]さん» コメントありがとうございます!よく気づかれましたね…はい、実は当初ラーヴァンプではなく「ラヴァンプ」だったのですが、自分で書いた後点検で読み返すうちに「ダッサ!!」と感じ……試行錯誤の末一番しっくりきたのが「ラーヴァンプ」だったので決定しました。 (2018年12月25日 22時) (レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 頑張ってください!! (2018年12月25日 1時) (レス) id: c200ade5e8 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - サーヴァンプはサーヴァントヴァンパイアの略称だと思うので1巻でクロが真昼に説明してたように考えるとサーヴァンプでもなくサブクラスでもないとしたらラヴヴァンパイア愛の吸血鬼ラヴァンプになるんじゃないでしょうか?生意気言ってスミマセン貴方の作品大好きです (2018年12月25日 1時) (レス) id: c200ade5e8 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - オトギリ様信者さん» わぁああ!!すみません!!本当にすみません!!吊戯さんもごめんなさい!教えていただきありがとうございます!嬉しいです!頑張らせていただきますね!! (2017年4月5日 14時) (レス) id: a2c89aa2d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星歌 | 作成日時:2017年3月24日 11時