6. 〜否定しない〜 ページ24
御国は納得した様にうなづく。
「なるほど…愛=LOVEと吸血鬼のヴァンパイアはかけてラーヴァンプね…」
「まさか、感情なんてものでこんな大発見ができるとは思ってなかったよ！！
さあ、実験させて！！
君は最初のラーヴァンプだよきっと！！」
立ち上がり彼女を引っ張るヨハネスを、真昼はまた慌てて止めた。
「ドクトル！実験させるために連れてきたんじゃないんだって！Aのことを教えて欲しくて来たんだ！！
そのラーヴァンプのことについて教えてくれよ！！」
「何言ってるんだい？山田かけるくん」
「だから誰だよ！？城田真昼ですって！！」
ヨハネスは引っ張るのをやめ、真昼の方を向いた。
「言ったでしょ？彼女は最初のラーヴァンプ…。つまり、何も分からない状態なんだよ」
「えっ、え？」
よく分かっていない真昼に御国が言った。
「本にも書いてあっただろ？
可能性の話だって…。
だから今彼女に関して分かっていることは、そのラーヴァンプであるのと、力の可能性を秘めているということだけだ」
「そっか…」
「否定しない感じからして、2人が過去に愛し合っていたのは本当のことなんだろ」
そう言われて、彼女とクロはギクッとなった。俯いている顔は赤い。
クロは居心地が悪くなったのか、スッと椅子から立ち上がった。
「……帰るぞ」
そう言って出口に向かって行く。
「お、おい！待てよクロ！」
「そうだよ！彼女で実験させて！！」
「だから駄目だって！！」
「え〜！！じゃあせめて！せめて血液だけでも〜！！！」
真昼にしがみついて必死に頼んでくるヨハネスを見て、彼女はしょうがなく血液をとらせた。
とるなり嬉しそうに実験にとりかかったヨハネスは、「また来てね〜！」とだけ言って実験器具で何かし始めた。
それを複雑な顔で見ていた彼女は、真昼と一緒に回転扉を出た。
「じゃあ、今日は俺ちょっと用事あるから修行に行けないけど…また明日ね」
「あ、ありがとうございました…」
御国に見送られて店を出る。
「「………」」
シーンと静まり返っている2人は気まずい雰囲気なんだろうと、真昼は察した。
そりゃそうであろう。他人に昔両思いだったことがバレてしまったのだ。
クロの性格上、そういうのは嫌だろうし、彼女も慣れていなさそうだ。
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星歌(プロフ) - [ ]さん» 全然生意気ではありませんよ！気になることがあったら質問してくださると今後の改善にもつながるので、ありがたいです！お褒めの言葉ありがとうございます！！どうぞ、これからもよろしくお願いします！ (2018年12月25日 22時) (
レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - [ ]さん» コメントありがとうございます！よく気づかれましたね…はい、実は当初ラーヴァンプではなく「ラヴァンプ」だったのですが、自分で書いた後点検で読み返すうちに「ダッサ！！」と感じ……試行錯誤の末一番しっくりきたのが「ラーヴァンプ」だったので決定しました。 (2018年12月25日 22時) (レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 頑張ってください！！ (2018年12月25日 1時) (レス) id: c200ade5e8 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - サーヴァンプはサーヴァントヴァンパイアの略称だと思うので1巻でクロが真昼に説明してたように考えるとサーヴァンプでもなくサブクラスでもないとしたらラヴヴァンパイア愛の吸血鬼ラヴァンプになるんじゃないでしょうか？生意気言ってスミマセン貴方の作品大好きです (2018年12月25日 1時) (レス) id: c200ade5e8 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - オトギリ様信者さん» わぁああ！！すみません！！本当にすみません！！吊戯さんもごめんなさい！教えていただきありがとうございます！嬉しいです！頑張らせていただきますね！！ (2017年4月5日 14時) (レス) id: a2c89aa2d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年3月24日 11時
