6.〜証明〜 ページ21
きっぱり言い捨てるヨハネスに見かねて、クロは言った。
「こいつは本当に俺のサブクラスだ…」
「じゃあ、証明してよ」
「「えっ？」」
「彼女が本当に吸血鬼なら、普通のことじゃ死なないでしょ？ちょっと一回傷ついてよ」
それを聞いて、クロは冷たく言い放った。
「そんなこと…できるわけないだろ…」
「なんで？死なないなら別にいいじゃない」
真昼も黙っていられず、言った。
「吸血鬼だって痛いって感じるんだ！簡単に傷つけたりできねぇよ！」
「でも、ヨハンに証明するにはそれしかないよ？」
御国はそう言い、レジからハサミを取り出した。
「っ！」
庇うようにクロが彼女の前に立った。
「何か…他の方法が…！」
「……私、やります…」
「「！！？」」
2人は彼女の言葉にびっくりして、振り返った。
「それしか、信用してもらえないみたいだし…」
悲しそうに呟く彼女を真昼は説得しようとした。
「だ、ダメだ！痛いことくらい知ってるだろ！」
それを見ていたヨハネスはまた残念そうに言う。
「はぁ〜…結局証明できないなら意味ないじゃん」
ヨハネスは奥に戻ろうとした。
「ま、待ってください！！」
それを彼女は引き止める。
「大丈夫、だよ…死なないから…」
彼女は震える手を抑えながら、御国が差し出したハサミに手を伸ばした。
が、ぐっとその手をクロに掴まれた。
「クロ…」
「俺にもそんなこと言えるのかよ…」
「え……？」
クロの声は怒っているようで、低い声音だった。
「俺にも死なないからなんかで、お前はすませられんのか？」
「っ！そんなわけ…！」
「お前言ったよな…俺に。それでも痛いだろって…」
クロは言い聞かせるように言った。
「だったら…自分で傷つこうとするな…」
「クロ…」
彼女はクロの目を見つめた。
その目を見て、言うことを聞くしかないと確信し、伸ばしかけた手を下ろした。
「ごめんなさい…」
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星歌(プロフ) - [ ]さん» 全然生意気ではありませんよ！気になることがあったら質問してくださると今後の改善にもつながるので、ありがたいです！お褒めの言葉ありがとうございます！！どうぞ、これからもよろしくお願いします！ (2018年12月25日 22時) (
レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - [ ]さん» コメントありがとうございます！よく気づかれましたね…はい、実は当初ラーヴァンプではなく「ラヴァンプ」だったのですが、自分で書いた後点検で読み返すうちに「ダッサ！！」と感じ……試行錯誤の末一番しっくりきたのが「ラーヴァンプ」だったので決定しました。 (2018年12月25日 22時) (レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 頑張ってください！！ (2018年12月25日 1時) (レス) id: c200ade5e8 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - サーヴァンプはサーヴァントヴァンパイアの略称だと思うので1巻でクロが真昼に説明してたように考えるとサーヴァンプでもなくサブクラスでもないとしたらラヴヴァンパイア愛の吸血鬼ラヴァンプになるんじゃないでしょうか？生意気言ってスミマセン貴方の作品大好きです (2018年12月25日 1時) (レス) id: c200ade5e8 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - オトギリ様信者さん» わぁああ！！すみません！！本当にすみません！！吊戯さんもごめんなさい！教えていただきありがとうございます！嬉しいです！頑張らせていただきますね！！ (2017年4月5日 14時) (レス) id: a2c89aa2d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年3月24日 11時
