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3.〜クロはオスで彼女はメス〜 ページ13

昼休み

「キャー!かわいい!!」

「真っ白な毛ねー!!」

「にゃ、にゃー…」

彼女は早速クラスの女子に囲まれて、撫で撫でされている。

彼女は困ったように鳴いた。

「あー、まだそんなに人慣れしてないから、優しくしてやってくれよ?」

真昼が女子達に呼びかける。

「「はーい!」」

女子達は返事をして、彼女をまた撫で始めた。

俺は絶賛真昼の机で日向ぼっこ中だ。
当分はAの方に女子の目が向けられるから、のんびり過ごせるなぁ…。

「真昼、白猫も飼い始めたんだね。名前は?」

「あー、Aって言うんだ…」

「クロちゃんもかわいいけど、Aちゃんもかわいいねー!」

そう言いながら真昼の友達は俺の頭を撫でる。

「オスか?メスか?」

「メスだぞ」

「へー、じゃあそのうち子猫が生まれるかもね!」

「へっ?」

「にゃっ?」

俺と真昼は固まって、長身の方を見る。
そいつはいつもの笑顔で答える。

「だって、クロちゃんはオスで、Aちゃんはメスでしょ?そのうち性行為してきっとかわいい子猫達が…」

「わ、わあぁぁあああ!!!」

「にゃっ!!?」

真昼が大きな声を出して立ち上がった。
教室が静まり返り、視線が真昼に注がれる。

「ど、どうしたんだよ真昼…?」

小さい方が驚いた顔で真昼に聞いた。

「えっ!!?いや……あははー、ごめん。急に大きな声出して……」

真昼が座ると、教室もいつも通り話し始めた。

「そ、そうか?1人で悩むなよ?」

「そ、そんなんじゃないから…」

「ま、確かに子猫まで増えたら真昼がまた大変になりそうだな」

「ま、まだ早いってそういうの!///」

「にゃー…///」

俺も自然と体が熱くなっていた。

「何言ってんだ?猫なんだから十分ありえるだろ…。それとも、2匹仲悪いのか?」

「そ、そう言うわけじゃないけど…」

その時、タイミング良くチャイムが鳴った。
全員席につき始める。
俺も真昼のリュクに戻った。その後に彼女が入ってきて、真昼がチャックを閉める。

「真昼くん、大きな声出してたけど、何の話してたの?」

「えっ……こ、怖い話、してたんだよ…」

「へー…私も怖いのダメだなぁ」

「そ、そうだったな…///」

はぁー…向き合えねぇ…///

3.〜女子はかわいいものに目がない〜→←3.〜何も言えない〜



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星歌 - 電脳狂愛ガールさん» ありがとうございます!!すごく嬉しいです…!頑張るのでよろしくお願いします!! (2017年3月22日 0時) (レス) id: 9883413a68 (このIDを非表示/違反報告)
電脳狂愛ガール(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2017年3月21日 23時) (レス) id: 47428dc64c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星歌 | 作成日時:2017年3月20日 10時

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